丸の内朝大学マネーコミュニケーションクラスは毎週金曜日の朝7時15分から講義をやっています。今週金曜日は、ゲストとしてミュージックセキュリティーズの猪尾さんがいらっしゃいます。 猪尾さんが手がけているのは、セキュリテ ファンドと呼ばれる証券化商品です。震災の被災地の復興支援をしたり、カンボジアやベトナムのマイクロファイナンスをサポートするような金融商品を多数取り扱っています。 この商品の仕組みは匿名組合契約というものですが、多くの人から集めたお金をまとめて投資をして、実績に応じて分配するという仕組みは、投資信託に良く似ています。しかし、投資信託にはできず、セキュリテにしかできないことがあるのです。 投資信託も小口の資金を集める仕組みとして、極めて優れたプラットフォームだと思いますが、ファンドの価値を基準価額として毎日計算しなければならないルールになっています。国内の公募投資信託の場合、日
証券アナリストジャーナルの6月号の特集は何と「株式集中投資」です。日本株式のインデックス運用について、疑問を投げかける原稿が、野村総研の堀江氏や京都大学の川北氏といった方々から発表されています。堀江氏の主張は野村総研のこのページ(PDFファイル)にも、同様のことが書かれています。 インデックス運用とは、インデックスファンドやETFを使って誰でもできる市場平均を狙う運用方法です。投資初心者はまずこのインデックス運用を使って平均点を狙い、その上で銘柄やファンドの見極めができるようになってから、集中投資のようなアクティブ運用すべき、というのが私の意見です。 日本株については、この方法はワークしないということなのでしょうか?この2人の意見を自分なりに考えてみたいと思います。 堀江氏によれば、2002年から2011年までの10年間でTOPIX(東証株価指数)は約2割下落しているのに、個別企業を騰落率
「日本リスク」という日本人が直面する最大のリスクについてブログに書いたところ、たくさんの方からコメントを頂きました。これは、資産が円に偏り、生活が東京に偏っているという「集中リスク」ですが、今や多くの日本人が感じているリスクだと言えます。 10年前に聞いた「お金持ちの必勝法」という水瀬さんのブログの話ではありませんが、集中こそが今や最大のリスクなのです。 しかし、これからの若い世代にとっての「日本リスク」は別のところにもあると思います。教育も日本に集中させると陳腐化リスクがあるのでないか?という心配です。もし私が小学生だったら、このリスクが一番気になります。 つまり、日本の教育システムの中で懸命に努力しても、それが無意味になってしまうリスクです。もっと、ジャーナリスティックな表現で敢えてキャッチーに言えば、「東大卒であることに価値が無くなってしまうリスク」です。 日本の教育制度では、与えら
私がコラム「学校では教えてくれないお金の付き合い方」を連載しているフジテレビのWebサイト少年タケシのイメージガールオーディンションがあり、審査員としてお台場に出かけてきました。 1000人以上の応募があったという今回のオーディションですが、ファイナルに残ったのは18名。13歳から22歳までの女子が一堂に並ぶ姿は圧巻です。 審査は、自己PR、セーラー服を着ての演劇、そして最後がエアギター、という構成でした。個性的な人が多く、楽器の演奏を見せる人から、喉を鳴らすという特技(?)を見せる人まで様々ですが、審査員として選ぶ立場からオーディションを見ると、タレントさんのマーケティングというものが少しわかったような気がしました。 例えば、審査員の中にミスマガジンの目利きをされているIさんという方がいらしたのですが、彼の視点は、少年誌なら隙のある顔(ヤングマガジン)、中年誌(アサヒ芸能、週刊大衆)なら
<業務連絡> マネー・ヘッタチャンさんの新作「マッチポンプ売りの少女」の裏話を聞けるこちらのイベントは定員になりました。引き続き、キャンセル待ちで受付中です。よろしくお願いいたします。 --- 震災でわかったことは、平時に問題なく仕事をしていたリーダーが、有事になると必ずしも有能とは限らないということです。 企業経営者で見ると、サントリー、ソフトバンク、楽天、といった創業者オーナー型の会社が、迅速な意思決定をして、世間に対しても上手にアピールしているように見えます。サラリーマン経営者が全員ダメとは言いませんが、緊急性の高い時には、コンセンサスを重視して調整していくようなやり方では、時間が足りません。 ピーターの法則というのがあります。これは、南カリフォルニア大学のローレンス・ピーター氏が提唱したもので、この本の中に書かれています。それは、 ・階層社会では、昇進は、無能レベルになるまで続
マネー誌のアメリカ経済の取材でフロリダに来て、2日目です(記事は来月21日発売号に4ページ掲載予定です)。 天気は相変わらずの晴天。昨日とは変わって日差しも強く、半袖で歩けます。ネイプルズ(Naples)という街のコンドミニアムを視察しました。 例えば写真の物件は、サブプライム前に40万ドル以上したのが、今では8万ドル以下。8割以上値下がりしています。と言っても、物件自体には何の問題も無く、管理の行き届いた物件です。このような物件の家賃は月900ドル程度。日本円で8万円です。不動産業者の方曰く「これはローエンド物件(所得の低い人向け)。世帯年収4万ドル(300万円台半ば)の共働き夫婦が借りる物件」と言っていました。 確かに、年収300万円台なら、8万円の家賃は妥当と言えます。しかし、その暮らしのレベルはかなり高いのに驚きます。 部屋は新品同様にリノベーションされ、ベッドルームは3つ、バスル
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