車の事故では、積載物が飛散したり、燃料が流出して環境を汚染することもあります。 今回は、社会的影響の大きかった事故事例のなかで、油が流出した事例を紹介しますので、指導の参考にしてください。 ■田畑などを汚すと休耕の恐れもある 平成24年(2012年)5月15日午後2時40分頃、福岡県筑後市の道路を走行中の産廃会社のタンクローリー(約4トン)が対向車を避けようと左に寄せ過ぎて道路をはみ出し、道路脇約1m下の水田に転落しました。 この事故で積んでいた廃油約1,800リットル(廃油エンジンオイル)の大半が水田(約 720平方メートル)に流出し、田を汚染しました。 現場では、産廃会社の社員が廃油を吸った土の除去作業をしましたが、水田を所有する農家では「6月に田に水を入れて田植えの準備をする予定だった。土を入れ替えても油が浮いてきたら休耕せざるを得ない」と困惑していました。 ■耕作者の損害を賠償する
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