最近中国が何かと話題である。食品安全、環境汚染、私的財産権、ナショナリズム・・・・。「北京五輪があと一年」に関する報道でも、期待や希望よりも問題点を取り上げるのがほとんどであった。 中国に対する批判的な論調は、もちろん仕方のないところもあるが、特にテレビの報道などに接するたびに不愉快になる。もし中国を批判するのであれば、目の前に中国の国民がいるつもりで、相手を説得するつもりで批判しなければならない。ところが中国における「ひどさ」を、周りの共演者と共感するだけで終わってしまっているのが、ほとんどである。それは批判ではなくて、せいぜい悪口や陰口に過ぎない。ネット上では前々からひどかったが、最近はテレビや新聞でもこの傾向が出始めているような気がする。 批判はよくないと言っているわけではもちろんなく、中国という隣人に対する「心配」や「不安」を、仲間内でグチグチ言い合っている状況から一歩も出ず、「清