ミサワホームが手がけた木造住宅に国の認定と異なる施工ミスがあった問題で、国土交通省は29日、新たな不備が見つかったと公表した。構造上の安全性に問題はないと確認できたが、ほかに不備がないか同社に調査を指示した。 新たな不備は、岡山市と北海道北見市の物件で見つかった。一定の高さ以上の屋根裏に必要とされる石膏(せっこう)ボードの位置が高すぎたほか、石膏ボードを固定するための部材が不足していたという。 同社独自の木質パネル工法は安全性があると国が認めたもので、一定の高さ以上の屋根裏には石膏ボードの設置が必要。だが、石膏ボードがないケースが見つかり、国交省が9道県1619棟のうち5棟について、自治体に調査を依頼していた。両市の2棟で新たな不備が見つかり、別の3棟で石膏ボードが未設置だった。いずれも安全性に問題はなかったという。