裏路地の小さな食堂を舞台に、悲喜こもごもの人生模様を描く漫画「深夜食堂」の映画化第2弾「続・深夜食堂」(松岡錠司監督)が11月5日、全国公開される。原作やドラマを含め、中国、韓国、台湾などでも大ヒットし、リメーク版ドラマも登場。豪華な食材も特殊な調理法も出てこない地味な物語が、なぜ東アジアで受けるのか。 東京・新宿の片隅で…「深夜食堂」は漫画家の安倍夜郎氏が2007年から「ビッグコミックオリジナル」で連載している作品で、東京・新宿の片隅、強面(こわもて)のマスターが営む小さな食堂「めしや」が舞台。うらぶれたヤクザや場末のストリッパー、ゲイバーのママ、仕事に疲れた会社員…。そんな人々のささやかな喜びや悲しみが、焼きうどんやタコウインナー、ショウガ焼きといった庶民的な日本の料理とともに描かれる。 コミックは国内で累計約320万部を記録。09年には小林薫がマスターを演じた深夜の連続テレビドラマ(