新規感染者が急増する岐阜県内では、大型連休中に家族や知人らで集まってバーベキューをしていたという共通項があるクラスター(感染者集団)が7日以降、6件確認されている(15日現在)。それぞれの接触者への検査でクラスターの規模が拡大し、1日当たりの新規感染者数を押し上げる一因になっている。 県がバーベキューの自粛を呼び掛けるのは、長時間にわたって食事や飲酒をすることで、飛沫(ひまつ)感染のリスクを高めることへの懸念からだ。バリケード封鎖の効果はてきめんで、岐阜市内を流れる長良川沿いの河原は15日、釣り人が数人いる程度だった。黒く焦げた石が積まれたままになっていたり、木炭やガスボンベのふたが転がっていたりするばかりで、バーベキュー客でにぎわい始める普段のこの時期の光景とは一変していた。 民間のキャンプ場からも客足が遠のいている。美濃市内でバーベキュー場を経営する60代男性は、「4~6月はもともと客