9/23から9/29まで、ニューヨークにいってきました。社会人になって初めてまとまった時間が取れたので、ふだん全く旅行をしないわたしですが、おもいきって出かけてみたわけです。会社の出張以外で海外へ行ったことはほとんどありません。もちろんアメリカへ行くのも初めてで、見るものすべてが新鮮でした。なにやら異世界に入りこんだような気持ちで、街をふらふら歩きまわりました。ここがアメリカか…。 なぜニューヨークを選んだのかというと、わたしは映画を見るのが趣味なので、映画のロケに使用された場所へ足を運んで実際に見てみたかったという目的があります。ニューヨーク、特にマンハッタンでは無数の映画が撮られており、街全体がロケ地といってもいいほどです。そうした場所を訪ねてみると予想以上にリアリティがあり、とても刺激的でした。たとえば、わたしは『あの頃ペニー・レインと』(‘00)という映画が本当に好きで、ニューヨー
新宿にて。デヴィッド・フィンチャー新作。すばらしい! とてもいい映画でした。登場する人びとの関係性や会話の妙が中心となる映画で、これほどに緊張感のある刺激的なストーリーになっていることに感心しました。わけても、ジェシー・アイゼンバーグ*1演ずる主人公マーク・ザッカーバーグの描かれ方には、脚本と構成力の確かさを感じました。さまざまな相反する意図や裏の意味が重層的に読み取れる、複雑な視点で作られた映画である点もユニークで、見終えてから他の人と話したくなるような作品でした。 きわめて印象的な冒頭の会話には、主人公の性格がほとんどすべて凝縮されている。そのため観客は、オープニング後ほんの数分で、この主人公がいったいどういう性格の持ち主なのかを理解することができる。映画のオープニングとして、きわめて効果的だと感じた。頭の回転が速く、会話の何手も先を読んで返答してしまうために、相手を落ち着かない気持ち
渋谷にて。初日。 今はただ、信じられないことが起こった、としか言いようがありません。
わたしの悩みは、会社の人たちが仕事でメールを使ってくれないことである。けっこう重要な伝達であっても口頭で指示がくることがほとんどだ。よってすべてこちら側でメモを取って復唱しないといけないし、なにより口頭なので記録が残らない。トラブルが発生したさい、言った言わない問題に発展する場合も多く、対策として、伝えられたことを箇条書きにまとめたメールを送り返して記録を残すようにする*1など、ほんらいであれば相手がやるべき仕事をこちらが引き受けるかっこうになってしまって実にめんどうである。これはどうにかならないものかしら。 それでも、伝達があるていど的確であれば、口頭でもかまわない。「やってもらいたいことは3つ。これとこれとこれ。期日はいつまで。よろしく」といったぐあいであれば、まちがいも起こりにくいし、こちらとしてもわかりやすく、すぐに取りかかれる。しかし、なんでも口頭で伝える人というのは、おおむね「
ここぞというタイミングで要領がわるく、損ばかりしている。会社から五日間の夏休みがもらえるのはよかったが、気がつくと、休みたかった日程はあらかじめ埋まってしまっていた。いつもこうなのだ。たいていの人が取りたがる休み、たとえば盆の三日間や、土日と合わせて三連休、四連休にできる金曜や月曜も、わたしが休みの予定を入れる段階では、誰かの名前がいくぶん運命論的に書き込まれ、もうすでになくなっている。 わたしは週に一度ずつ、水曜に休みを取ることになった。もちろん、お盆の週は注意ぶかく避けなければいけない。他の人が休むからだ。しかし、いったいこんな休み方でなにができるというのか。中には、六連休する同僚だっているというではないか。もっと押し出しのつよい性格だったら。わたしは、自分の鈍くささを恥じながら、週の真ん中に一日だけ、さして脈絡もなくひょいと投げ出された夏休みを、満喫するでもなく、誰と会うわけでもなく
私はマクドナルドを食べたことがない。音羽から竹橋へと向かういつもの帰り道、目白通りをゆっくりと走る車の窓から、赤地に黄色で大書きされたMの文字を眺めては、あれはいったいどんな食べものなんだろうと考えを巡らせる。ガラス越しに見える店内には、座りごこちのわるそうな椅子や、いくぶん安定性に欠けたテーブルがあって、たくさんの子どもたちがハンバーガーを食べたり、おまけについてきたプラスチックのおもちゃで遊んだりしている。そんなようすを見ていると、なんだか自分だけが取り残されたような気持ちになってしまう。私にはまだ知らないことがたくさんあるのだ。 私に会った人はみな、ずいぶんしっかりした話し方をする子なんですね、という。それがなんだかちょっと癪にさわる。もっとばかみたいな口調で話すとでもおもっていたのかしら。自分でこんなことをいうのもおかしな話だけれど、私ほど「自分は何者であるか」について考え抜いてき
【問】どうして、僕のお父さんとお母さんは、けっ婚したんですか? もしかして、り婚をすることはありますか? しんぱいなので教えてください。(八歳・男子) 【答】こんにちは。世田谷区子ども相談室です。お元気ですか? 今回は、手紙をくれてどうもありがとう。とても読みやすい字でしたよ。でも、手紙を書くときに、チョコレートを食べるのはよくないわね。さて、きみの質問はとてもむずかしいので、きちんと答えられたかどうか、私にもよくわかりません。でもがんばってかんがえてみたので、ぜひ読んでくださいね。 どうして人はけっ婚するのかしら。かんがえてみると、とてもふしぎですね。私はおもうのですが、世の中には、「がんばれば、かならずうまくいくこと」と、「いくらがんばっても、うまくいくかどうかわからないこと」のふたつがあるように見えます。たとえば勉強は、「がんばれば、かならずうまくいくこと」の代表ね。もちろん、人によ
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