デジタル一眼レフカメラや高機能コンパクトデジタルカメラの普及とともに、撮影した写真を印刷する環境にこだわるユーザーが増えてきた。昨今は、液晶ディスプレイやインクジェットプリンタの高画質化が急速に進み、個人でも高品位なフォトプリントが楽しめるようになったため、自宅で試行錯誤しながら写真作品を制作している人も少なくないだろう。 しかし、単に高品位なディスプレイとプリンタを組み合わせただけでは、“自分が撮影時に思い描いた通りの色”で印刷するのは難しい。意図した色でデジタル写真を出力するには、RAW現像やフォトレタッチ作業を行うディスプレイとアプリケーション、画面の色を測定して正確に合わせる測色器、出力を行うプリンタと用紙、さらには部屋の光源といった要素を統一的に考慮し、カラーマネジメント環境を整える必要があるからだ。 カラーマネジメント環境の構築には相応の知識と手間を要するため、興味があっても個