「保護司」という言葉を聞いたことがあるだろうか。 仮出所した受刑者や、少年院を退院した少年・少女の社会復帰を手助けする民間ボランティアだ。罪を犯した人間を矯正し、再犯罪の防止にも大きな役割を果たしている。 保護司は、伝統的に地域の名士がその役割を担うことが多い。 例えば、地方議員やそのOB、僧侶、会社経営者、学校の元校長らだ。そう聞くと年配者が多そうなイメージがある。しかし、高度成長期には30代の保護司も多くいた。 身分は、非常勤の国家公務員だが、基本的に無償で任に当たる。 保護司も人手不足 その保護司の世界に、人手不足と高齢化の波が押し寄せているという。 法務省によると保護司の人数は2012年時点で4万7968人。2000年代後半に入って減少傾向が目立ち、毎年200~400人のペースで減っている。 また1962年では60歳以上の保護司の割合が41.4%だったのに対し、2012年では77.
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