2025年1月13日のブックマーク (3件)

  • 死んだ糸柳の話

    失踪した糸柳から遺書が届いて、それからしばらくして警察から連絡が来たらしい。死ぬ前の彼とは疎遠になっていたのでその時期のことは伝聞でしか知らなかったが、色々と(そして過去の彼の行動とはまた違った形で)顰蹙を買っていたとよく聞いていた。 死ぬ何年か前の彼は誰から見てもおかしくなっていると言えるような状態で、仕事も上手くいってなかったと話していた。ドワンゴ時代の成功体験と山の話とRubyコミッターの話をしていたが、何回も何回も同じ話をしていた。彼のコミュニケーションの方法は彼の得意な話題に変更し、そして彼の長いターンが始まり、その後こちらが一言入れるというものだが、それにしてもこちらの話を聞いているというポーズすら晩年は取らなくなっていた。彼のそのスタイルが通用するのは彼を知っている人間に対してであり、何も知らない若者からすると典型的な老害のように写っただろう。実際にそう言われている場面を何度

    死んだ糸柳の話
  • 糸柳、あるいは「清」について - 表道具

    anond.hatelabo.jp 糸柳が当に死んだかどうか、(特定の界隈から見て)あいつはどうだったのかなどと様々な意見があるが、さしあたり事実として多くの人間の印象に残っていることが、彼の山からの帰還、そして変貌である。元記事のこの部分だ。 ある時期のことだが、彼は女に別れを言って山に行き、そして数カ月後に帰ってきた。冬山の山荘はよく人が死ぬらしいし、彼も死ぬつもりで行くと言っていた。長くして白い髪と白い肌をしてた。 それ以降、彼は「愛嬌」を失い、破滅に向かっていった。それは俺も観察した。彼は山に行く直前まで「愛嬌」があった。そして後述の出来事のあと、消えた。1年後、友人主催の「もくもく会」に参加した際、誰とも話さない、白髪で少年のような目をした者がいた。おそらく彼は糸柳である。しかし誰も断定できない。「糸柳?」と話しかけても応答がない。ただPCに向かい続けている。愛嬌はない。誰かわ

    糸柳、あるいは「清」について - 表道具
  • 糸柳とドワンゴの話

    https://anond.hatelabo.jp/20250105165945 上の記事を読んで、ドワンゴの中の人として糸柳で思い出したこと、彼を雇ったドワンゴがどんな会社だったのかを書いてみようと思う。 糸柳を雇ったのは、ドワンゴのエンジニアのトップだったS君だ。ここでは鉄男(仮名)と呼ぶことにする。 糸柳を雇う少し前、僕は鉄男を叱責したことがある。「お前は自分の使いやすい人間しか採用してない。だからてめえは小物なんだ。自分にない能力をもった奴を採用しろ」みたいなことを言った。 鉄男は中卒だ。そう、ドワンゴのエンジニアのトップは中卒だった。いや、鉄男だけでなく、ドワンゴの幹部エンジニアの半分以上は中卒、あるいは高卒だった。 これは当たり前で、当時のドワンゴは天才エンジニアみたいなやつがゴロゴロいる職場だった。同じ天才エンジニアなら、高校も大学も行かずにずっとプログラミングをやっている中

    糸柳とドワンゴの話
    gunjoutarou
    gunjoutarou 2025/01/13
    豊井さんを掘り出した人だと知って驚き、この人がいなければ俺のデスクの上に豊井さんのカレンダーも無かったのか