車両基地から駅弁情報、鉄道遺産情報も盛り込んだ鉄道地図帳「レールウェイマップル」を、昭文社が3月18日に発売する。北海道、東北、関東、中国・四国、九州版の全7冊で、価格は各840円。 正確な縮尺の地形図に、駅や路線を忠実に配置する「正縮尺」の地図で、縮尺は25~30万分の1と鉄道地図としては大きめ。スイッチバックやデッドセクション、車両基地といった鉄道ファン向けの情報から鉄道遺産・遺構、車窓から見える絶景ポイント、駅弁といった観光情報もチェックできる。
兄弟デュオ、ビリー・バンバンの歌をバックに、赤い列車が高い山々のあいだを縫うように走るという焼酎のCMを見たことがないだろうか。この列車は、アルプス山脈を南北に横断しながらスイスとイタリアの国境を越えるベルニナ急行だという。さほどスピードも出さず悠々と走る列車は、いかにも風光明媚なアルプスにふさわしい。 このアルプスのど真ん中に位置するスイスという国が鉄道大国だという事実は、日本ではあまり知られていないのではないか。 この6月に創刊された「交通新聞社新書」の第1回配本の一冊である本書は、そのスイスの鉄道の魅力を紹介するものである。といっても、ベルニナ急行やその車窓についての記述はいっさい出てこない。著者がスイスの鉄道の魅力としてとりあげるのは、車窓の風景ではなく、時刻表を通して見たその利便性だ。 鉄道における利便性の向上というと、日本ではなにより列車のスピードアップが優先される。対して、ス
『アラブが見た十字軍』 著者:アミン・マアルーフ 訳者:牟田口義郎,新川雅子 版元:筑摩書房 発行:2001年2月(文庫。原版は1986年) 価格:1575円(税込) ISBN:978-4480086150 今回紹介するのは,アミン・マアルーフの『アラブが見た十字軍』。従来ヨーロッパ側,攻め込んだ側の史料で描かれるのみだった十字軍の遠征を,攻め込まれたイスラム/中東側に残された多くの年代記史料に基づいて記述した本である。その切り口と記述内容ゆえ,上梓された直後には世界中で話題になったため,読んだことはないが題名くらいは知っているという人も多いだろう。 題名からは,さまざまな年代記史料の記述を比較/考察する学術書ライクな内容を想像してしまうが,そんなことはない。起きた事柄やそこでの各人の振るまいが時間軸に沿って平易に書かれ,まるで歴史小説のような体裁となっている。もちろん,そこに架空のヒーロ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く