静岡県議会12月定例会は6日、自民改革会議の木内満氏(富士宮市)と、ふじのくに県民クラブの伴卓氏(富士市)が代表質問を行った。リニア中央新幹線工事に伴う大井川の水問題を巡り、難波喬司副知事はJR東海の環境影響評価(アセスメント)に関し「当初の評価が不十分だった」と指摘した上で、現在のJRの姿勢では流域の理解を得られないとする見解を明らかにした。伴氏への答弁。 JRは2011年に環境影響評価法に基づく手続きを始め、14年に評価書をまとめた。難波副知事は当時のJRの評価について「環境影響を回避、低減する努力を十分に行っていない」とする認識を示した。その根拠として、JRが評価書をまとめた後になって、大井川上流域で地下水位が300メートル以上低下したり、流量の減少や枯渇で動植物の生息や生育環境が大きく変化したりする可能性を説明したことを挙げた。 また、水利用への影響を検討している国土交通省の専門家