五輪機密費発言、火種に 野党、馳氏の参考人要求 2023年11月22日07時11分 東京五輪の開会式でともされた聖火=2021年7月、東京・国立競技場 東京五輪招致で、石川県の馳浩知事が官房機密費(内閣官房報償費)を使って国際オリンピック委員会(IOC)委員に贈答品を渡したという発言は、岸田政権にとって新たな火種となりそうだ。馳氏は「事実誤認」だったとして撤回したが、野党は21日、同氏の参考人招致を要求。政府を厳しく追及する方針だ。 馳氏の機密費発言「聞いてない」 IOCバッハ会長 馳氏は17日に東京都内で講演した。機密費を使い、IOC委員に贈答品を渡したとの趣旨を発言。安倍晋三首相から「必ず勝ち取れ。機密費もあるから」と指示を受け、委員に20万円のアルバムを配ったと言及したとされる。馳氏は2013年当時、自民党五輪招致推進本部長を務めていた。18日に発言を全面撤回したが、詳細な事実関係に