「アルビノ狩り」という言葉を聞いたことがあるだろうか。 この世には本当に信じられないことが実際に起きている。それは処女作『血讐』が発売され、次作のテーマを考えていた2013年の秋だった。世界各地で起きる事件を扱う某民放バラエティ番組を観ていた私はその日のテーマに引きつけられていた。そのテーマとは、アフリカで問題になっているおぞましい出来事、「アルビノ狩り」だった。 生きたアルビノの人達が襲われている 呪術師の作る民間薬がいまだに広く使われているアフリカ東部では、権力や幸せ、健康をもたらすポーションと呼ばれる薬を作るために、なんとアルビノの身体の一部が使われることがあるというのだ。にわかに信じがたい話だ。 アルビノの肉体を入手するために墓場も荒らされることがあるというが、最も残酷なのは生きたアルビノの人達が襲われ、身体の一部を奪われ、時には殺されることもあるという恐ろしい実態だ。 2017年