偶数年に開催されているヴェネチア建築ビエンナーレにて、2016年(第15回)の金獅子賞を受賞したスペインの「Unfinished」が、駐日スペイン大使館にて再構築、展示されていました。 建築の展覧会ですが、模型や複製等は一切無く、建築物の写真と、その建築物と対になる構造図(完成予定図)が展示内容になっています。 と言うのも、この展示は、2008年の経済危機(リーマンショック)によって不動産ブームが破綻し、多くの建築工事が未完成のままになっている状況を見せることを企画意図としているからです。 「Unfinished」 建築展 出来上がっているものもあれば、工事途中で中断され廃墟と化しているものも数多くあります。 日本ではまだ新築が中断するという状況はありませんが、空き家や維持困難にある中古マンションの問題は既に顕在化しており、これらの光景は日本の未来と捉えるのが自然と思われます。 話は変わり