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ブックマーク / gurinekosan.hatenablog.com (97)

  • 「アニッシュ・カプーア_ 奪われた自由への眼差し_監視社会の未来」(GYRE GALLERY) - gurinekosanの日記

    年末年始の休暇を利用して美術展を観たいと思っても、休廊するギャラリーや休館する美術館が多く、予約制を継続している展覧会もあり、立ち寄るスタイルが難しい状況ですが、突破してきました。 臓器を想起させる禍々しいインスタレーションのほうが、お仕事でロジックをギチギチやって少しお疲れな自分には、ロジカルなデザイン系の展示より気分が楽になる、という変な動機で観に行きました。 展覧会のパンフレットには「ソーシャルメディアで現前化した、ミシェル・フーコーの予言した監獄=相互監視を、カプーアが可視化」みたいな解説が記載されているのですが、あんまり関係ないかなと思いつつ、このグロテスクを消費して参りました(すまんね)。 カプーアの作品は金沢21世紀美術館の恒久展示で何度か見てるんですよね、 金沢21世紀美術館 | L'Origine du monde アニッシュ・カプーア_奪われた自由への眼差し_監視社会の

    「アニッシュ・カプーア_ 奪われた自由への眼差し_監視社会の未来」(GYRE GALLERY) - gurinekosanの日記
    gurinekosan
    gurinekosan 2023/12/31
    旧Twitter(現X)のここ一年の荒れ具合はSNSに必要な繊細さが欠落しているマスクが悪いんですが、それとは別に、フーコーの「監獄の誕生」の実現は、意識すべきかなとは思ってます。
  • パフォーマンス展望室@ロサ会館(東京芸術祭2023) - gurinekosanの日記

    東京芸術祭がロサ会館の屋上で何かやる、というふんわりした認識で出かけてきました。 実はロサ会館に行ったことが無く、周辺はソープ街でラブホ街で悪所(江戸時代風言い回し)な場所に、老舗のアミューズメント施設らしき建物の屋上は荒んだ空間なのでは、と勝手な想像をして行ってきました(酷い)。 55年の歴史も納得の裏側。 屋上(というかR)に上がってみると、テニスクラブが通常営業していて、その奥に今回の会場がありました。伺ったところ、その会場も通常はボードゲームカフェで、芸術祭の期間だけ間借り(?)しているとのこと。屋上というよりラウンジだ…と思っていたらその通りで、テニスが流行っていたころはテニス会員のラウンジだったとのこと。中のテナントを時代に合わせて入れ替えて、幅広い世代の娯楽施設として生き残っているそうです、 …という話を展望室の方とおしゃべりで伺いました。展望の話は殆どしなくてすみません。多

    パフォーマンス展望室@ロサ会館(東京芸術祭2023) - gurinekosanの日記
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    gurinekosan 2023/10/22
    体験型パフィオーマンスを活字表現するのは写真があっても難しいな。
  • 「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」(アーティゾン美術館) - gurinekosanの日記

    (個人的に)鉄板の山口画伯の個展なので観ない訳にはいかないんですよ! 山口晃は「モノの見方、視点を変えることで見えてくるコト」を作品に落とし込む技法に辿り着いた作家ですが、今回の展覧会はその面白がり方も更新されていて(ネタバレなので書きませんが)、インスタレーションに仕込みが入っていました。 《日橋南詰盛況乃圖》(2021-2023) 今回の展示では下絵や道具も展示されていたのですが、参考用に立体ミニチュアを試作していたのは発見でした。 ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン | アーティゾン美術館 「Mountain line "Everest"」西野壮平 アーティゾン美術館を出て、開催中の『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2023』に参加されている西野壮平さんの作品を、東京ミッドタウン八重洲で観てきました。 西野壮平

    「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」(アーティゾン美術館) - gurinekosanの日記
    gurinekosan
    gurinekosan 2023/10/09
    受けてしまった東京オリンピックのポスター仕事に煩悶する画伯の記録もあるヨ!
  • 「アニメ背景美術に描かれた都市」(谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館) - gurinekosanの日記

    コロナ禍で予約制を採る展覧会が増えて、観覧が不自由な状況は続いていますが、お誘いを頂いて金沢へ行ってきました。 友人に誘われて谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館「アニメ背景美術に描かれた都市」に行ってきました。この企画展も勿論良かったのですが、常設展示が美しくて良い体験でした。 pic.twitter.com/SNTQwc0sAz — ぐりぞう (@y_gurizou) 2023年9月24日 谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館、常設展示の水庭。席に座って視線を落とすと、視界が空と水面だけに削ぎ落とされた美しい風景になる。 pic.twitter.com/OCWfj38j8R — ぐりぞう (@y_gurizou) 2023年9月25日 #金沢彫刻祭2023 に少し立ち寄って、山基さんのインスタレーションを観てきました。大学の教室の匂いが懐かしかったです。 pic.twitter.com/dSNS

    「アニメ背景美術に描かれた都市」(谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館) - gurinekosanの日記
  • 久しぶりにスマートウォッチを買った(後編) - gurinekosanの日記

    前編では、スマートウォッチ市場に溢れる製品に多様性が薄れ粗悪品が横行した状況に対し、傷気味になったという、面白くない話を綴ったのですが、後編では、久しぶりにスマートウォッチを買うきっかけとなった、この数年のスマートウォッチ自体の変化と、社会の変化の話です。 その前にwenaシリーズ自体の説明をすると、通知等をケース部(時計部のフェイス)ではなく、手首裏側のバックルに表示機能を持たせて、自分の好きな時計部と組み合わせて使えるよ!…というのが最大かつ唯一の特徴なのですが、ジョジョコラボやシンウルトラマンコラボは時計部とバンド部を固定したパッケージのようで、事業を継続するのは大変ですね…という思いです。 この数年のスマートウォッチの進化した部分ですが、決済機能の追加です。AppleWatchユーザーの方が、コンビニでの支払いや、鉄道の改札で左腕を右へ回して身体を捻って手首のAppleWatch

    久しぶりにスマートウォッチを買った(後編) - gurinekosanの日記
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    gurinekosan 2022/12/31
    コロナ禍で生活が変わって、必要な機能も変わったという人も多いのでは、という話です。
  • 久しぶりにスマートウォッチを買った(前編) - gurinekosanの日記

    購入したのはソニーのwena3。ジョジョコラボやシンウルトラマンコラボでもなく、2020年発売のノーマルモデルです。 wenaシリーズは、ケース部(所謂時計部分)ではなく、バックル部に情報を表示させる、スマートウォッチ界隈の異端モデルです。 まず、しばらく新製品を買わなかったのは何故かという話になるのですが、主な理由としてはコモディティ化が進んで、魅力ある製品が見当たらなくなったと感じていました。 様々なメーカーの製品を試してみて、WearOS(Googleが作ったスマートウォッチ用のOS)のポンコツ加減には苦労させられました。またAmazon楽天で格安中華製のゴミが溢れかえっている光景を見せられるのもあまり気持ち良いものではなく、何よりどのメーカーに共通して言えるのは、凡庸なケース部と、着せ替えは豊富にあるけれど汚らしい装飾過多な割に肝心な情報が得にくいモニタ部デザインに、嫌気が差しま

    久しぶりにスマートウォッチを買った(前編) - gurinekosanの日記
  • 「池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて」(府中市美術館) - gurinekosanの日記

    行ってきたのは開催初日だったのですが、もたもたしていたら年が開けてしまいました。 インスタレーションに紐を使う塩田千春とは、似ているようで、スタンスが全く違うことが分かりました。重たい感情を吐き出す表現を求めて紐に辿り着いた塩田氏に対し、池内氏はドローイング、線を紡ぐこと自体を続けてきた作家であり、線を糸に変えたドローイングの延長線上が、スケッチと地続きのインスタレーション展示でした。 少し残念だったのは、インスタレーションの展示室が、3室のうち2室が見辛かったことです。私が近視・老眼である事情もありますが、特に第3展示室は、入り口からは殆ど見えず、何度か移動してようやく糸が見えた、という状態でした。作者の意図で目を凝らすようにしているのかは分からないのですが、もう少し壁や床、証明で糸を見えやすくしてもよかったのではと思っています(会期中に対応されているかもしれませんが)。 撮影可のスモー

    「池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて」(府中市美術館) - gurinekosanの日記
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    gurinekosan 2022/01/05
    ひさしぶりなので筆不精になってました。
  • 「電線絵画展-小林清親から山口晃まで-」(練馬区立美術館) - gurinekosanの日記

    「こんな企画が通るのは、力を持った誰かの陰謀だ」 一緒にきた友人は、展示室を出た後にそう言った。 通常、電線、電柱は美的景観を損ねる存在として忌み嫌われ、そこに存在する筈なのに描かれない存在なのですが、この展覧会は、新しい時代のギミックとして組み込まれたもの、原風景として描かれたもの、積極的に電線、電柱を題材にしたもの等、様々な理由で描かれた電線、電柱の日画や現代美術が展示されています。 図録より、左が川瀬巴水「浜町河岸」(1925)、右が吉田博「東京拾二題 隅田川」(1926)。同時期の隅田川沿岸を描いているのですが、川瀬が丁寧に描いている電柱を、吉田は排除しています。フムフム、というより、この展示チョイスが凄い。 同じく図録より、左2点ともに、浅井閑右衛門「電線風景」(1925)。「ハイウェイのジャンクションのよう」とキャプションに添えられていましたが、当に同じ感想です。「××萌え

    「電線絵画展-小林清親から山口晃まで-」(練馬区立美術館) - gurinekosanの日記
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    gurinekosan 2021/03/20
    厳重警戒で行ってきました。 #はてなブログ
  • MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020 (国立新美術館) - gurinekosanの日記

    展は2018年に行われた「ジャポニズム2018:響き合う魂」の公式プログラムとしてフランス・パリにて開催され、大好評を博した【MANGA⇔TOKYO】展を元に、このたび「日博」公式事業として再構築いたしました。パリから東京への凱旋展でもあります。 …らしいです(展覧会の「ごあいさつ」より抜粋)。 MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020|企画展|展覧会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO この展覧会がオリンピック便乗インバウンド需要当て込み企画なのは別に問題ではないんですよ。ですが、見所が『1/1000 巨大東京都市模型』しか無かったというのはどうなんですか。 一応、紹介されている作品毎に原画なり動画なりが数点、展示されてはいるのですが、アニメーション作品の原画や絵コンテ、背景美術に製作者キャプションは無いんですよ

    MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020 (国立新美術館) - gurinekosanの日記
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    gurinekosan 2020/11/08
    本当は書くまでもない内容ですが、記録はしておこうと思いました #はてなブログ #国立新美術館 #MANGA都市TOKYO
  • 「作品のない展示室」(世田谷美術館) - gurinekosanの日記

    の美術館は、常設展示より企画展示の比重が高い傾向があり、特に海外からの作品借用を主に構成を企画した展覧会は、今年のダメージは相当なものだと思われます。こういう企画は最初にやったもの勝ち、みたいなところもありますが、英断でもありますよね。 今回の企画展の趣旨は、建築家・内井昭蔵(1933-2002)が設計した、世田谷美術館(1986)という器(とアーカイブの一部)を鑑賞してもらおう、というものです。 世田谷区立世田谷美術館は、都立砧公園という緑地の一角に建てられました。設計者の内井も、コンセプトに「公園美術館」を挙げており、多くの窓が設けられていたことが、この企画を成立せしめた要因になったようです。 こうやって展示室を眺めていると、「あれ、今自分は何を観ているんだろう」という気分に囚われます。勿論、展示室を観ているのですが、いつの間にか、窓越に外の風景を眺めていて、それって、リアル『窓展

    「作品のない展示室」(世田谷美術館) - gurinekosanの日記
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    gurinekosan 2020/08/27
    行く度にレストラン高えとか悪態ついてすみません! #はてなブログ
  • 「幻想の銀河 山本 基×土屋仁応」(THE GINZA SPACE) - gurinekosanの日記

    床に塩で線を描くインスタレーション作品を制作する山基氏と、仏教美術の技法を応用した動物の彫刻を制作する土屋仁応氏によるコラボレーション展示。 鏡を敷き詰めた床に塩で描かれた星雲自体も美しいのですが、そこに鹿の群れが佇んでいる様子は、当に幻想的で、最初から構想されていた構図のように見えますが、実はお二人は互いの面識が無く、ザ・ギンザスペースが引き合わせたそうです。 山氏の提案により床面を見下ろす見晴台が設置されており、星雲を俯瞰する鑑賞もできるようになっていました。 星雲には分け入って近づくことができないのですが、群れから距離を置いて凛として立つ鹿も制作されており、鹿の細部の美しさも観ることができました。 星雲の天上には、土屋氏による『月』が、群れを見下ろすように飾られており、空間がより立体的に構成されていました。精緻に築かれた空間に身を置く贅沢を久しぶりに味わった、という感覚です。

    「幻想の銀河 山本 基×土屋仁応」(THE GINZA SPACE) - gurinekosanの日記
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    gurinekosan 2020/08/23
    久しぶりに更新しました。 #はてなブログ
  • 「羽化する渋谷 ―渋谷駅135年の時系列模型から見る2020年」(昭和女子大学 光葉博物館) - gurinekosanの日記

    何かとダンジョン呼ばわりされる渋谷駅の縮尺模型が観られるということで行って参りました。 渋谷駅模型を観るのは初めてではないのですが、なんせ渋谷駅はリアルタイム更新中なので模型も都度アップデートされているのです。 場所が大学なので守衛室で名前と住所を書いて入構証を受け取る。 今回の展示は渋谷駅模型中心。遍歴を細かく追った小型サイズや、起点を絞った中型サイズ数点も展示されていますが、目玉は1/100の大型サイズ。来館して初めて知ったのですが、渋谷駅の遍歴の中で最も複雑だったver.2012と、予定を含めたVer.2020の2点が展示されていました。手前はVer.2012、奥がVer.2020。 Ver.2012の埼京線ホームから駅を臨む。他のホームが遠い。 ヒカリエ側からの景色。個人的見解ですが、渋谷のダンジョン呼ばわりの原因は、ヒカリエ側(宮益坂方面)の導線の悪さだと思っていて、下側の丸い穴

    「羽化する渋谷 ―渋谷駅135年の時系列模型から見る2020年」(昭和女子大学 光葉博物館) - gurinekosanの日記
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    gurinekosan 2019/10/27
    タイミングが良かったのかゆっくり観賞できて良かったです。 #はてなブログ
  • 建て壊してみるとそこは三角地帯だった - gurinekosanの日記

    最近、近所一帯が建て替えラッシュで、ここは再開発地帯か、とか、◯ープンハウ◯植民地か、とか色々感じることがあります(実際は◯東建託とか様々なハウスメーカーの名前を見かけるので、植民地というより草刈場っぽい)。 こういう光景を見るとつい写真を撮ってしまう。 奥まで刈り取られてしまった! 更地になって、土地が三角形であることに気付く。 「売却物件」の看板が立つ。 「建築計画のお知らせ」も立って、いよいよドナドナ感が醸し出される。 ところがすぐに売却が成立することもなく、「売却物件」の看板は生い茂る雑草に埋もれ視界から遠ざかっていく。行こう、ここもじき腐海に沈む(そうじゃない)。 「売却物件」の看板が外れた。この線路脇の結界も、じきに誰も気にしない普通の住宅が建ち、かつて商売屋があったことも忘れられていくのだろう。 定点観測っぽいことは基モノグサなのでやらないのですが、スマートフォンを持つこと

    建て壊してみるとそこは三角地帯だった - gurinekosanの日記
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    gurinekosan 2019/10/12
    今年はご近所のあちこちで建て替えを見かけるのですが、もしかして地価暴落前の売り逃げラッシュなんだろうか? #はてなブログ
  • クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime (国立新美術館) - gurinekosanの日記

    好事家には機能不全メタボでお馴染み、中銀カプセルの黒川紀章先生設計の国立新美術館に初めて行って参りました。 ボルたん(コラ!)が自ら会場構成を行ったワガママ回顧展です。 不勉強で予備知識無しのまま飛び込んだのですが、会場の順路前半は、照明を落とした部屋に、祭壇を想起させる「モニュメント」シリーズやその派生オブジェがこれでもかとばかりに覆い尽くされており、真っ暗で中が何も見えない死の深淵を無理やり覗かされている気分になります。 《ぼた山》黒い服を積み重ねているらしいのですが、照明を意図的に下げていることもあって、近くで目を凝らしても服を認識できません。炭鉱で働いた多くの人々を象徴、と言われても困る。 《アニミタス(白)》殆どが陰としたオブジェやインスタレーション作品の中で、数少ない、静寂と落ち着きを感じさせるビデオプロジェクション。これ以外の作品との連続性を感じさせない、違和感があったので

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  • 高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの(東京国立近代美術館) - gurinekosanの日記

    「絵を描かない高畑の「演出」というポイントに注目」と企画展の意図に書かれているのですが、それが成功しているのかというと、何とも言い難いという感想です(冒頭で言ってしまうのもアレですが)。 奇しくも今年、富野由悠季監督の展覧会も開催されていますが、富野監督は当初「演出家の自分に展覧会で展示するものなど無い」と反対されたそうです(御大はツンデレなので一応言ってみた感はあるのですが)。それは一理あるというか、絵はアニメーターや背景美術の方が描かれたものなので、それらに対し、脚や絵コンテから、演出技法とか作家性がどのように込められているか、という読み解きが展で展示されているのかというと、そうでもなくて、まあ回顧展ということですかね… 資料として見られてよかったと思ったのは、『太陽の王子 ホルスの大冒険』の時に、製作担当の原徹氏が、高畑氏・大塚康生氏両名に対し、スケジュールの遅延状況報告とリカバ

    高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの(東京国立近代美術館) - gurinekosanの日記
  • 宮本隆司 いまだ見えざるところ(東京都写真美術館) - gurinekosanの日記

    チラシやWebサイトで事前に内容確認しなかったワイが悪かったんやで… 単純に、作家の回顧展と思い込んでいたのだが、チラシには書いてあった。 主な出品シリーズ:「建築の黙示録」、「ロー・マンタン1996」、「東方の市」、「塔と柱」、「シマというところ」、「ソテツ』、「面縄ピンホール」 『九龍城砦』が全く無い。『建築の黙示録』はビール工場だけ(※1)、ピンホール写真は1点だけ、ダンボールハウス(※2)やアンコールは無く、出口で「え、これだけ?」と声が出てしまいました。 展示についてのキャプションが全く無いのにも驚いた。今までの活動を全て知っていないと展示写真の非連続性が判らないのでは、と思いました。 会場の外に展示されていたピンホールカメラ。この密室に入り、印画紙を内側に貼って、自分がピンホールの穴を開けて露光させ、露光を終えるまでカメラの中でじっとしているという、閉所・暗所恐怖症の人には耐え

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    gurinekosan
    gurinekosan 2019/06/30
    #はてなブログ
  • 塩田千春展:魂がふるえる(森美術館) - gurinekosanの日記

    いつも腰が重く、会期末にようやく腰を上げるパターンが多い自分ですが、今回は半年前からずっと!待ってた!(ブレンパワード風に言いたかった)ので出足が早いのです。 作家名/作品名:塩田千春/《どこへ向かって》 この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。 網羅的個展ということで、学生時代からの作品を観ることができました。その初期作品について、技巧の上達で作品が薄っぺらくなることに耐えられなくなり、ペンが持てなくなった、というキャプションがありました。その後、絵画から離れ、パフォーマンスによって身体性を得て、現在のインスタレーションに繋がっていった経緯を知りました。 作家名/作品名:塩田千春/《再生と消滅》 この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンス

    塩田千春展:魂がふるえる(森美術館) - gurinekosanの日記
  • USB Type-C にも表裏はあるんだよ! - gurinekosanの日記

    先日(といっても半月程経っていますが)、スマートフォンを買い換えました。 あまりクラウドを活用しない派(柔らかい表現)なので、スマートフォンの画像はPC(正確に言うとMac)にバックアップしているのですが、機種変更後、新しいスマートフォンがMacに認識されないという事象に悩まされておりました。 MacユーザーなのにスマートフォンはAndroidというヒネクレは置いといて、機種変更前はXperia X Compact(以下、XC)、機種変更後はXperia XZ2 Compact(以下、XZ2C) で、機種変更前からコネクタはUSB Type-C だったので、そのまま機種変更後でも使えると思い込んでいました。ところが何故かXZ2CはMacに認識してもらえず、データ転送ができないなあと悩みつつ、時間ができたら原因の切り分けをして、ショップに持ち込もうと考えておりました。 似たような事象が無いか

    USB Type-C にも表裏はあるんだよ! - gurinekosanの日記
  • シド・ミード展(アーツ千代田3331) - gurinekosanの日記

    会期中に図録完売とはどういうことだ…皆シド・ミード好き過ぎるだろ… 工業デザインの基礎を基に、自動車等の機械や都市の建造物、宇宙空間も含めた自然風景といった森羅万象全てを1枚の絵で網羅するオールマイティな視点は、文字通り「世界観」であり、展覧会の惹句「未来のリハーサル」の通り、彼の作品は現実世界を牽引してきたと思います。 工業デザイナーの肩書きを持つシド・ミードですが、世界に強い影響を与えたのは、やはり、映画『ブレードランナー』が挙げられると思います。 と言うか、主に映像作品のフィクション世界で、『ブレードランナー』以前の「未来」は空想的、今現在とは切り離されていた絵空事であったのに対し、今現在との地続きを想起させる「近未来」を具現化したのは、リドリー・スコット監督の手腕も然る事ながら、『ブレードランナー』の美術デザインだった、と言える程の転換点だったんですよね。 『YAMATO2520』

    シド・ミード展(アーツ千代田3331) - gurinekosanの日記
  • Misfit Vapor は死にました / SmartBand Talkを買い直しました - gurinekosanの日記

    暫くスマートウォッチのエントリーを書いていなかったのですが、Misfit Vapor をキーワードに弊ブログを見にきて頂く方がいらっしゃることに気付き、その後の顛末(?)を記すことにしました。 まずMisfit Vaporですが、購入から1年弱で、起動しなくなりました。元々、電池の持ちが実質12時間程度で実用性に欠けるのは承知していたつもりだったのですが、2018年のWearOSのアップデート後、再起動を繰り返す不具合が発生するようになり、放棄せざるを得なくなりました。1年使えれば良いかという心持ちで使っていたら、当に1年保たなかったという… Misfit はFossil グループのブランドなのですが、Fossil グループはシチズンと業務提携後、スマートウォッチ技術Googleに売却、研究開発チームの一部をGoogleに異動させています。Fossil はWearOSに見切りをつけたも

    Misfit Vapor は死にました / SmartBand Talkを買い直しました - gurinekosanの日記