2016年11月、東京・明治神宮外苑で開かれたイベントで木製のジャングルジム形の展示作品が燃え、遊んでいた男児(当時5)が死亡した火災で、男児の両親らが、作品を出展した日本工業大学側とイベントの主催会社に計約1億2千万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。 【写真】「子どもが中に!」ジャングルジムから火の手 訴状などによると、火災は11月6日夕に発生。同大の学生が作った作品が燃えて男児が焼死。助けようとした父親もやけどを負うなどした。作品の中に置かれた白熱球を使った投光器の熱が、飾りの木くずに伝わって出火したとされる。 遺族側は、学生らは木くずの近くに投光器を置き続ければ、高熱で発火する危険性を予見できたと指摘。投光器を点灯させないように指導する注意義務を怠った指導教員にも重大な過失があるほか、出展に積極的に関わった大学にも責任があると主張。さらに、イベント会社「東京デザインウィー