第4回「経済予備校」では、中国ビジネスを分析する。しかし、昨今中国ビジネス本はすでにさまざまな有識者、中国駐在員から出版され、さまざまなメディアでも語られているため、今回は、中国在住で海外IT事情に強い山谷剛史氏が「ケータイから見た中国」というテーマで解説する。 月収2カ月分でケータイを買う中国 先月(6月)にシャープは、6月中にAQUOSケータイを中国向けにリリースすることを発表した。中国向けのAQUOSケータイは名ばかりではなく、日本のAQUOSケータイをベースに若干手直ししただけの製品であり、名実ともにAQUOSケータイの中国での販売だ。 6月末、シャープはその発表どおり「9010C」という製品を発売した。中国最大のオンラインショッピングサイトで、C2Cサイト(個人間取引)でもある「淘宝網(Taobao)」では、この製品が4700元前後、日本円にして7万円強で販売されているのが確認で