サンマやサバといった青魚に多い油成分「オメガ3系脂肪酸」に、一部の精神疾患や心筋梗塞(こうそく)などの患者の不安を和らげる効果があるとする研究成果を、国立がん研究センターのチームが発表した。サンマ1・5匹に含まれる量(2グラム)を毎日、3か月程度取れば効果が認められるという。 オメガ3系脂肪酸には、血中の中性脂肪を低下させるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などがあり、常温でも固まりにくいという特徴がある。 チームは、これらの成分を含む栄養補助食品(サプリメント)が不安を和らげる効果について、今年3月までに論文として発表された臨床試験19件の結果を分析した。 臨床試験の規模は、米国や日本など11か国で計2240人。臨床試験には、薬物依存や心的外傷後ストレス障害(PTSD)、急性心筋梗塞などの患者と、こうした疾患のない健康な人が参加した。 その結果、サプリメントを飲