(2012年12月20日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 北東アジアの3大強国が立て続けに新たな指導者を選んだ。習近平氏は11月に中国の次期国家主席に任命された。安倍晋三氏は、日本を統治する2度目の機会を手に入れた。そして19日、韓国が新たな大統領を選出した。 亡き父から昨年北朝鮮の指導者の地位を引き継いだ金正恩(キム・ジョンウン)氏を勘定に入れると、地球上でも特に緊迫した地域で新たな指導者が4人誕生したことになる。外交的な瀬戸際戦術――あるいはもっとひどい事態――が繰り広げられる可能性は高い。 この先、より危険な時代が到来する可能性を浮き彫りにするかのように、北朝鮮の指導者の座に収まったベビーフェイスの29歳の金氏は、選挙、選択、王朝の継続という地域のお祭り騒ぎを、自身が知る唯一のやり方で祝った。長距離ロケットを発射したのだ。 父親や祖父の後を継ぎ、国を率いる指導者たち その翌日には、