研究室では所属院生や出身者に(特に自らの出身の)大学教員の子どもが多いということが、密やかに時に声高にささやかれる。そのような親の出身階層と学歴の関係性については、(時に怨嗟を込めて)そのような出自をもたないものたちの口々に上ることこそあれども、そのように囁く人びとも実態を数量的に把握しているわけではない。 SSMの調査票などを元により簡易なアンケートにして親の収入と学歴を主軸に研究室内部と研究科全体および大学全体とで比較して調査したら、噂の真偽も確かめられるだろう。 ただ実際に提案したらやりたがる人とそうでない人の大分裂が起きるような気がする。個人の特定可能性があるという点で調査倫理として問題があるだろう*1。またあまりにミクロすぎて調査の社会的な意義があまりないという意見もあるだろう。(社会学の社会学はあるけれど社会学者の社会学はどうだろう? やはり多くの学問と同じく社会学も自己よりも