中公新書「韓国の軍隊」という本を読んだが、これが実に面白かった。 ご存知の通り韓国の軍隊は徴兵制を敷いているが、このことにより、韓国の成人男性は、様々な体験をしていて、 様々なリテラシーを身に付けている。 例えば、いろいろな設営作業に従事するので、土木関係者でなくても土木リテラシーが身に付くし、 「対民支援」ということで、過疎地の農作業支援に従事するため、 ソウル生まれのソウル育ちの都会っ子でも、農作業リテラシーが身に付いてしまう。 ※韓国軍が、一見軍事とは縁のない過疎地の農作業支援を行うのは、 「過疎化が進行してしまって、限界集落・無人化してしまうと、そこが即ち北朝鮮の工作基地になってしまうため、 国防的には最低限の農村集落居住を維持させたい」という国家の意思が働いているようである。 しかし、韓国徴兵制の最大のメリットは、「権力者リテラシーを、ほぼ全員に身に付けさせられる」という、巧妙な