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ブックマーク / amebreak.ameba.jp (32)

  • MIC JACK PRODUCTION|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク]

    「俺が帰る前からこのアルバムについては話してたんだけど、帰ってきて改めて話し合ったときに、『HIP HOPを作ろう』って思ったんだ。だからあまり逸脱せずに、俺らなりのHIP HOPをちゃんと提示しようって」——B.I.G. JOE MIC JACK PRODUCTION(以下MJP)の5年ぶりとなるアルバム「M.I.C」。B.I.G. JOEの帰国によりフル・メンバーでの制作という事実に加え、この5年の間に多くのメンバーがソロ作をリリースし、B.I.G. JOE自身も「今はMJPにとって黄金時代だと思ってる」と話す充実の状態で制作された作は、それぞれのメンバーが自身の持つオリジナリティを互いにぶつけ合い結合させ、衝動と情熱、シリアスさと笑い、パーティと内面といった様々な感情と状況を複雑に絡み合わせ、プリズムのように様々なカラーを放つヴァラエティに富んだ内容となって完成した。MJPの新たな

  • NORIKIYO|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク]

    「決めつけるのがイヤなんですよね。『俺はこうだ』って決めつけても、それって別に俺の話であって、世の中の人が他の誰かの成功例を真似したら成功するかって言ったらそれは違うと思うし。だから、結局は『自分で考えろ』ってことなんですよ。理屈はみんな分かるけど、結局自分でやってみないと何も分からないと思うんですよ。(自分の作品が)その人なりの答えを見つける原動力になったらいいかな、って」 NORIKIYOが根拠のない脳天気なポジティヴィティを歌うタイプのラッパーでないことは、彼の作品に一度でも触れたことのある人はご存知のことだろう。彼は毎作何かしらの葛藤を抱えながらも、その葛藤を隠さず楽曲に落とし込むことで常に自らの壁を乗り越えてきたタフなMCだ。今作「メランコリック現代」も、BACHLOGICが全曲を手掛け、フィーチャリングなども含めると派手な要素が多かった前作「OUTLET BLUES」に比べると

  • D.L a.k.a. BOBO JAMES|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク]

    「俺が思うこのアルバムの中の音は、『今の時代には普通に造れない』そんな音なんです。これらはいろんな時代の様々な音楽からサンプリング・ソースを抜き出して、崩してパッチワークして組み合わせるモノなんで、つまり現行のトレンドなHIP HOPでは今の時代なかなかみんながやらない、作り得ないモノだから、“OOPARTS”ってタイトルしかないなと思いつけました。ネタを探すのも、選ぶのも、使うのも全て労力とリスクがあるんで、今時は超好き者か、インディじゃないと出来ないタイプのグッド・ミュージックですから……」 「HARD TO THE CORE」「MELLOW MADNESS」「ABSOLUTELY BAD」と、自身がコンパイルした日語ラップ・コンピレーション三部作の制作や、BUDDHA BRAND関連作を自ら選曲したミックスCD「"ILLDWELLERS" g.k.a ILLMATIC BUDDHA

  • 鬼|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク]

    「このアルバムは『音楽として』聴いてほしい。それはヘッズって呼ばれる人にも。もちろん原点的にはヘッズに向けてを考えるんですけど、それじゃリスナーが広がらないですよね。聴く人の幅を広げるためにも音楽性を高めていかないとなって。それは元々持っていた感情なんだけど、それが強く出ましたね」 昨年末に犬式 a.k.a. Dogggystyleの柿沼和成、The FUNKY PERMANENTSの佐々木"TOM"孝浩と結成したバンド:ピンゾロ a.k.a. 鬼二家でのアルバム「PPP」をリリースしたばかりの鬼が、ミニ・アルバムとなる「湊」をリリース。「赤落」や「獄窓」、そして彼のこれまでの経歴といった部分で、ある意味ではスキャンダラスな側面が注目されがちな部分も否めなかった彼だが、「PPP」で見せたミュージシャンシップを今作にも落とし込みつつ、リリックに関してもダークな側面も含めながらもポジティヴティ

  • 特別コラム:東北関東大震災支援隊『BOND & JUSTICE』について|COLUMN[コラム]|Amebreak[アメブレイク]

  • JP2HAITI feat. DJ YUTAKA & ZEEBRA|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク]

    2010年1月12日(ハイチ時間。日時間では13日)、西インド諸島のハイチ共和国を突然襲った“ハイチ大地震”。その大きさはマグニチュード7、死者は31万人超に及ぶなど、甚大な被害をもたらした。その報に対してDJ YUTAKAとZEEBRAが中心になって動き出したハイチ復興支援プロジェクト:JP2HAITI。そしてそこから生み出された、いとうせいこう作詞、DJ YUTAKA/45 a.k.a. SWING-O/高木完/武内享/ZEEBRA作曲によるチャリティ・ソング“光-Hikari-”は、HIP HOP勢だけではなく、多くのジャンルから幅広いアーティストの参加した、感動的な楽曲となって完成した。インタビュアーが言うのも僭越な話だが、配信リリースされるこの楽曲を通して、このチャリティに参加する人が増えてくれることを願っている。この光の一筋を担えるのはあなたでもあるのだから。 ■まず、このプ

  • Amebreak AWARDS 2010(1/8) INTRO|COLUMN[コラム]|Amebreak[アメブレイク]

    2010年も様々な作品/ムーヴメントが生まれた日語ラップ・シーン。多様化激しく、それぞれのスタイルで優れた作品が多発された一年でしたが、“Amebreakが考える2010年のベストとは?”という視点で、今回はこのようなチャートを制作させて頂きました。チャート/座談会ともに今年を振り返って頂くためのひとつの参考としてチェックして頂けると幸いです! 選/文:高木“JET”晋一郎/吉橋和宏/伊藤雄介(Amebreak) 談:高木“JET”晋一郎/吉橋和宏/伊藤雄介(Amebreak) 文:高木“JET”晋一郎 アート・ディレクション&デザイン:シーバス・エタミトラ 高木「まず、2010年の日語ラップ・シーンにはどんな印象があったかということから話し始めたいんだけど」 伊藤「あくまでアルバム・リリースという意味で言うと、去年のランキングで感じたような明確な世代交代感はそこまで強くないし、今年は

  • Fragment|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク]

  • TETRAD THE GANG OF FOUR|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク]

    そのドス黒すぎるスタイルにヤラれているヘッズ(=ヘンタイ)続出中の集団:TETRAD THE GANG OF FOURが2ndアルバム「SPY GAME」をリリース。更に深化を遂げた漆黒のKEN SPORTビーツに、これまた更に怪しさを増した4MCたちのラップが乗り、最早誰もマネできない領域に到達! 「昔のスタイルだよね。ERIC B.がいてRAKIMが、DJ PREMIER がいてGURUがっていう、ワン・プロデューサーで作品が進むっていう。それがTETRADのスタイルなんですよね。そういうアーティストが最近は少ないし、そういう作品構成で二枚目を出すことで『やっぱりそうだったんだな』って気付かせたかったというか」——NIPPS NIPPS/B.D The Brobus/VIKN/SPERBから構成されるTETRAD THE GANG OF FOURが、二年弱振りとなるフル・アルバム「SP

  • 「24 HOUR KARATE SCHOOL JAPAN」 feat. RYUZO, DJ NOBU a.k.a. BOMBRUSH!|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク]

    新旧幅広く実力派の日人MCたちと、現在新たな黄金期を迎えつつあるUSの大物プロデューサー:SKI BEATZとの共演という、“まさか”な仕掛け多数の大型プロジェクト「24 HOUR KARATE SCHOOL JAPAN」。2010年を代表する一枚となるであろうコンピ、首謀者であるR-RATED RECORDS主宰:RYUZOと共同プロデューサー:DJ NOBU a.k.a. BOMBRUSH!に制作の裏側や今作にかけた野望を訊く! JAY-Z“DEAD PRESIDENTS”やCAMP LO「UPTOWN SATURDAY NIGHT」といった名曲/名盤のプロデュースを通して、90年代のUS HIP HOPシーンに確かな足跡を残したSKI BEATZだが、彼がビート制作に腰を入れる前はORIGINAL FLAVORというグループの一員として活動していて、そのORIGINAL FLA

  • DJ MUGGS|KNOWLEDGE[ナレッジ]|Amebreak[アメブレイク]

    自身もメンバーとして名を連ねるCYPRESS HILLはもちろんのこと、HOUSE OF PAINやFUNKDOOBIESTといったSOUL ASSASSINS所属グループのプロダクションや、数々の外部プロデュース作品を通して、HIP HOP史上最もオリジナルな音のひとつを作り出したDJ MUGGS。昨年春の来日時に敢行したこの貴重なインタビューから、彼が長年サヴァイヴし続けてきた秘訣を感じ取れる筈だ。 「CYPRESS HILLっていうのは、元々LAのストリートの名前から来てるんだけど、俺たちがストリートで普段から話してるようなことをラップにしようぜ、って思ったんだ。N.W.Aはひたすら攻撃的な感じだったけど、俺たちはヘラヘラ笑いながら誰かぶん殴ってるみたいなアプローチだったんだ(笑)」 グループとしては実に6年振りとなる新作をリリースしたCYPRESS HILLだが、彼らの現在の地位を

  • WAX-N-KYN|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク]

    クセ者揃いのSD JUNKSTAから、既にソロでもアルバム・リリース済みのWAXとKYNが共作アルバムをリリース。ここ最近かなり好調なKYNのプロデュース・ワークと粘っこいラップ、WAXのトリッキーなデリヴァリーが堪能できる必携盤!性格も音楽的嗜好が違う両者だからこそのケミストリーを楽しんでほしい。 「あるときから『一生のうち、何度アルバムとか作れるか分からない』という意識を持ち始めたんですけど、極端な話、もう二人で作れない可能性だってなくはない。だからこそ全勢力をぶつけて作ったし、俺らの 全てが詰まってる、『今の俺ら』が落とし込めた作品ですね」——KYN これまでにKYNのソロ作「SPICY CHIKEN」で、そしてWAXのソロ作「神成り」でもと互いのソロ作でフィーチャリング曲を制作し、ライヴでもそのコンビネーションの良さをアピールしてきたKYNとWAXが、タッグとしてアルバム「WAX-

  • DINARY DELTA FORCE|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク]

    「この“王道”って言われるスタイルを崩さないでやり続けて、いろんな音楽のヤツらに聴かせたい。他のジャンルに伝えたいために他のジャンルに合わせるんじゃなくて、このスタイルのままいろんなヤツらに伝えたいです」——N.I.K.E. RHYME BOYA/N.I.K.E./CALIMERO/祭SPの4MCからなるDINARY DELTA FORCEは、これまで日のHIP HOPマップ上ではなかなか脚光を浴びることのなかった街:神奈川県藤沢市(通称“MOSS VILLAGE”)を拠点に活動を続けるグループだ。全員20代中盤ということで、年齢的には“若手”と括られる世代なのだろうが、その音楽性は埃っぽいシンプルなサンプリング・ループ/ビーツの上に、辛辣な業界/同業者批判や地元愛を綴るラップが乗り、ライヴもフーディ/軍パン/ティンバーランドを身にまとい、集団で激しく掛け合いスピットしていくというスタイ

  • SEEDA|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク]

  • QN from SIMI LAB|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク]

    突如YouTubeに出現したSIMI LABという謎の集団の動画……その動画が話題を呼んでPUNPEEや環ROYといった日語ラップ界の奇才たちからも注目されるまでになった彼らだが、そんなSIMI LABからメンバーのQNがグループに先駆け1stソロ・アルバムをリリース。弱冠19歳の彼は、年齢相応/不相応入り交じるその感性で、かなりハイクオリティな一枚を作り上げた。SIMI LABともども、今後が実に楽しみな存在だ。 「同世代を見ても『日語ラップ(のフォーマット)そのまんまじゃん』って思ってしまうのが多くて、それよりも『自分の思うまんま』の、自由なことをやればいいのになって。もっと自分も単純に楽しめるような。そういう日人らしくない……でも“黒い”って表現も嫌なんだよな……USに近い感じを出したかったというか、それを日人でも出来るってことに感動してくれたら嬉しいですね」 筆者がSIMI

  • [VIDEO] “I REP”/DABO, ANARCHY, KREVA (from 「MANHATTAN RECORDS "THE EXCLUSIVES" JAPANESE HIP HOP HITS(MIXED BY DJ HAZIME)」|MUSIC/VIDEO[メディア]|Amebreak[アメブレイク]

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  • 15周年記念インタビュー。Kダブシャインがラップを続ける理由|COLUMN[コラム]|Amebreak[アメブレイク]

    今年の1月にメッセージ・ソング・ベストなる括りで過去曲をまとめたアルバム「自主規制」をリリースしたKダブシャイン。キングギドラ「空からの力」から数えると彼のレコーディング・アーティストとしてのキャリアも15周年を迎えたことになるが、彼自身はこれまでのキャリアをどのように総括しているのだろうか?また、今後の彼のキャリアはどのようなものになるのだろうか?そんな点に焦点を当てて話を訊いた。 「俺はアメリカに住んでいた頃に、日語の歌詞に対する 観点を変えたいなって思って、韻を踏んだ歌詞作りを自分なりに紡いできたんだ。それがこれだけ音楽業界で浸透して、それこそお笑いやCMにも使われるようになってるわけじゃん?自分が日語の表現の仕方に枝を増やしたひとりになってる、って思うとそれだけでもう何もいらないぐらい嬉しいよ」 考えてみると、キングギドラの「空からの力」がリリースされたのが95年なので、レコー

  • ECD|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク]

    もしここ数年、もしあなたがECDの作品から遠ざかっていたのなら、今作「TEN YEARS AFTER」は是非ご一聴をお勧めする。ECD自身、10数年振りに「格的なHIP HOPアルバム」に回帰したと語る今作は、サウスや近年の新世代日語ラップに強く影響を受けつつも、彼のこれまで辿ってきた道や現在の自身の生活感などが生々しく反映された、この上なくオリジナルなラップ・アルバムに仕上がっている! 「若い子のラップを聴いて、ラップのリリックっていわゆる歌詞じゃなくてもっと会話に近いんだよなって改めて思ったんですよ。なんだかんだ言って僕や『さんピンCAMP』に出た世代の連中は、日常会話とはかけ離れた言葉の使い方をラップにおいてしてたけど、それとは全然違う、限りなく普通に喋ってるのに近く、かつ韻をしっかり踏んでる曲や若い子が最近は多いじゃないですか。それが面白くて。僕も今まで“歌詞”って方向に落とし

  • 般若|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク]

    昨夏開催された般若のワンマン・ライヴ『記憶が無いゼ』は、優れたライヴ巧者として既に確立されていた彼の評価を更に上げた重要なライヴだったが、その模様を収めたDVD『渋谷8.27〜LIVE AT SHIBUYA O-EAST 2009〜』が遂にリリース!彼はライヴにどのような覚悟で臨んでいるのか?インタビューで語られるその意識の高さはそのまま彼のライヴの素晴らしさに反映されている。 「自分なんかはやっぱりライヴから出て来た人間だから、ライヴが永遠のテーマだし全てと言っても過言ではないよ。配信だなんだって今はいろいろ売り方とかあるけど、結局どこに行きますか?ってなったらライヴだと思うしね。HIP HOPを知らない客だけの前で演るような機会があっても『アイツ誰だ?』って言われたいもんね」 拙稿でも度々「般若の音楽のベースにあるのは“危機感”と“コンプレックス”だ」という話が出て来ているが、それが

  • DJ/トラック・メイカーのnujabesが交通事故のため死去|NEWS / REPORT[ニュース/レポート]|Amebreak[アメブレイク]

    HYDEOUT PRODUCTIONS主宰、自身名義でも2枚のアルバムを発表している人気DJ/トラック・メイカーのnujabesが2月に亡くなっていたことが分かった。日HYDEOUT PRODUCTIONSのオフィシャル・サイト上で公式な発表がされた。 ・以下はHYDEOUT PRODUCTIONSの公式発表 http://hydeout.net/hydeout/index.html オフィシャル・サイトの発表によると、nujabesは2月26日の深夜交通事故に遭遇し、懸命の救命治療にも関わらず息を引き取ったという。享年36歳。 自身のレーベルからリリースされた数々のプロデュース・ワークや自身名義の作品などを通して、2000年代初頭から国内ヴァイナル・カルチャーの盛り上がりの一端を担ったnujabesは、その巧みなサンプリング・ワークと繊細なメロディ・センスを武器にHIP HOP以外の層