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ブックマーク / sportsnavi.yahoo.co.jp (60)

  • 甲府のコンディショニングが生んだ脅威の“3パーセント” - スポーツナビ

    2012年のJ2リーグで24戦無敗の記録を打ち立て、優勝を決めたヴァンフォーレ甲府。2位の湘南ベルマーレに勝ち点差11をつけての独走優勝だった。ヴァンフォーレにはJ2得点王のダヴィがいたとはいえ、ほかのクラブと比較して、戦力的に飛び抜けていたわけではない。そんなチームがなぜ、圧倒的に勝利を積み重ねることができたのだろうか。その疑問を解くひとつのカギは“コンディショニング”にあった。 今季開幕前、新監督の城福浩とフィジカル・コンディショニングコーチの谷真一郎との間で、新体制下のチーム作りにおいて、極めて重要な会話が交わされた。 城福が谷に聞いた。「どんな感じで、選手のコンディショニングを作りたい?」7歳上の新指揮官に聞かれた谷は、こう答えた。「サッカーをすることで、サッカーをうまくしていきましょう」 サッカーをすることで、サッカーをうまくする……。禅問答(ぜんもんどう)のような表現の

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|なぜ今、J2クラブに注目するのか?(1/2)

    の塩沢(白)を巧みな体の入れ方で止める岐阜の服部。かつての日本代表も、この日は守備に忙殺された【宇都宮徹壱】 それは、ある意味とっても「J2らしい試合」であった。 5月13日、岐阜の長良川競技場で行われたJ2リーグ第14節、FC岐阜対松山雅FCの試合。アウエーの松はJFLから昇格して1年目ながら、ここまで4勝3分け6敗の14位につけているのに対し、ホームの岐阜は2勝3分け8敗の22位(すなわち最下位)に沈んでいる。昨年同様、外弁慶が顕著な岐阜は、ここまでホームゲームでの勝利数はわずか1。前節はアウエーで勝利しており(ファジアーノ岡山に1−0)、実に2年ぶりとなる連勝が期待されていた。この日の入場者数は、今季2番目となる5088人を記録。松のサポーターも1000人ほどが駆けつけ、長良川のスタンドは好ゲームを期待する雰囲気に包まれていた。 久々に見る松は、3バックのシステムにな

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|中国側から見た「日中覇者対決」(1/2)

    4月14日の夜、上海から空路で広州にやって来た。何でも現地は雷雨とかで、出発が3時間も遅れてしまった。ようやく広州の外気に触れると、それは北京とも杭州とも上海とも異なる、何とも濃密な湿気を含んでいた。何やら東南アジアを訪れた感覚に似ている。地図を見れば、なるほど、広西チワン族自治区を挟んで向こう側は、もうベトナムである。今さらながらに、中国の国土の広さを思い知らされる。 「は広州にあり」という言葉があるが、一方で当地は北の大連と並ぶ「サッカーどころ」としても知られている。事実、今季の中国スーパーリーグの1位と2位は、ここを拠とする2つのチーム、広州富力と広州恒大が独占している。富力は今季昇格ながら、ここまで5勝0分け1敗の勝ち点15でトップを快走。一方の恒大は昨シーズンの覇者で、今季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では柏レイソルと同組となり、第3節の時点で首位と2ポイント差の3

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|東北人魂を胸に、復興活動を続ける小笠原満男(1/2)

    クラブOBで元ブラジル代表DFのジョルジーニョ新監督が率いる新たな体制をスタートさせた2012年の鹿島アントラーズ。しかし開幕から予想外の苦境に直面した。J1では2連敗を喫して94年以来の単独最下位に沈み、常勝軍団の危機もささやかれていた。だが、20日のヤマザキナビスコカップで好調・ヴィッセル神戸を2−0で撃破。ようやく待望のシーズン初白星を飾った。 2011年3月11日に東日大震災が発生してから1年。「東北の被災地の人たちを勇気づけられるように、自分がサッカーで頑張ってる姿を見せたい」と言い続けてきたキャプテン・小笠原満男にとって、大迫勇也の先制弾を演出して今季初勝利に貢献したことは、新たな一歩を踏み出す大きな力になったはずだ。 ■被災地への思いから「東北人魂」を設立 ちょうど1年前の今ごろ、小笠原は東北の被災地でボランティア活動をしていた。鹿島が活動休止に追い込まれた直後、と子供

  • スポーツナビ | サッカー|ニュース|三浦「しっかりと根付いてほしい」=Jリーガー引退後の支援プログラム創設

    プロサッカー選手会は21日、来店型保険ショップ「ほけんの窓口」グループを展開するライフサポートホールディングスと共同で、選手の現役引退後のセカンドキャリア支援を目的とする「選手セカンドキャリアプログラム」を創設したと発表した。 Jリーグでは毎年100名程度が現役を終え、その平均年齢は26歳とされている。さらに、引退後の進路は指導者などサッカー関係が多く、一般企業への就職は少ないのが現状だ。 当プロジェクトでは、現役を引退した選手の中から希望者を募り、毎年数十名を雇用する予定となっている。また、各地域の特性に応じて、社会貢献活動(サッカースクールなど)を行う予定だ。 今回の取り組みについて、藤田俊哉選手会会長は「(現役生活を)リタイアした選手に選択肢をもたらせることで、現役生活により集中して打ちこむことができる。引退後も地域社会に貢献できる環境づくりができることは重要なことだ」とコ

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|我那覇和樹、ピッチ外の勝利と終わらない戦い(1/2) 〜ドーピング禁止規定違反をめぐる問題〜

    処分無効のCAS裁定を受け、記者会見で笑顔を見せるJ1川崎の我那覇和樹選手=28日午後、川崎市 【 共同 】 先日、川崎フロンターレの我那覇和樹が、彼自身にかけられていたドーピング違反という汚名をそそぐ裁定を勝ち取った。1人のアスリートの潔白が証明された形だが、概略と現在の争点について解説してみようと思う。 ■事件の概略と経過 我那覇和樹が巻き込まれた一連の騒動の発端は、2007年4月23日に行われた静脈注射だった。この日我那覇は体調不良を訴えており、チームドクターの判断によって練習後に生理塩水とビタミンB1の静脈注射(点滴)を受ける。この事実が翌日のスポーツ紙で報じられ、問題が表面化することになる。ただし問題といっても、生理塩水もビタミンB1も禁止薬物などではなく、唯一静脈注射が問題とされていた。  Jリーグ側は、この治療は「我那覇選手の健康状態の緊急かつ正当な医療行為として承認す

  • スポーツナビ | サッカー|コラム|日本に創造性豊かな選手が育つ土壌はあるか(1/2)

    「世界のトップ10を目指すのなら、今現在の日サッカーを基準にして、子どもに模倣させてはいけない」という池上氏【『サッカー批評』編集部】 電話の声は低く、くぐもっていた。 「少年サッカーをなんとかしなくては、日の未来はないですよ」 日の未来を担う少年サッカーは2011年、大きな転換期を迎えた。8人制を軸とした少人数制への移行を推進、頂点となる全日少年サッカー大会もこのルールにのっとって行われた。決勝を見届けた関係者からは「見事なパスサッカーが展開された。日サッカーの未来は明るい」と評価された。現場の指導者も胸を張って言った。 「この年代でこれだけ大人のサッカーができるということを、見てもらえたと思う」 しかしながら、電話の声の主である池上正(京都サンガF.C.アドバイザー)は異なる見方をしていた。 「大人のサッカーとは日の大人、Jリーグということでしょう? コーチの方

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|コラム|クラブライセンス制度とは何か?(1/2)

    大阪の西野監督をはじめ、長期政権を築いていた指揮官の交代が相次いだのも、クラブライセンス導入を見越した動きである可能性が高い【写真は共同】 Jリーグ開幕から20周年にあたる来年2013年、いよいよクラブライセンス制度の導入が始まる。これに先立って1月17日、JFA(日サッカー協会)ハウスにてメディア向けのクラブライセンス制度の説明会が行われた。このところ、何かと話題になっているクラブライセンス制度だが「クラブに対する審査が厳しくなる」という漠然としたイメージしかわかない人が多いのではないか。とはいえ、クラブライセンス制度導入を視野に入れた各クラブの動きは、すでにあちこちで始まっている。 たとえば今オフは、ガンバ大阪の西野朗監督をはじめ、オズワルド・オリヴェイラ(鹿島アントラーズ)、レヴィー・クルピ(セレッソ大阪)、ミハイロ・ペトロヴィッチ(サンフレッチェ広島)といった長期政権を築いて

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|コラム|天皇杯の価値を高めたファイナル=漫遊記2011(1/2)

    天皇杯の価値を高めたファイナル=漫遊記2011 (1/2) 決勝 京都サンガF.C. 2−4 FC東京 「お前らJ2! お前らJ2!」 元日の国立競技場。選手入場直前、このようなコールがスタンドにこだました。「お前ら」とは京都サンガF.C.のサポーター。そして声の主はFC東京サポーターである。当然ながら京都のゴール裏からは反発のブーイングが沸き起こる。思えば2010年のJ1最終節、FC東京をJ2降格に引きずり下ろしたのは、すでに降格が決まっていた京都であった。くしくも「都(みやこ)対決」となった、元日・国立の顔合わせ。東京と京都との比較文化論については、さまざまなジャンルで語り尽くされた感があるが、ようやくJリーグでも両者の間に「因縁」が生まれたことだけは間違いない。ちなみに天皇杯での京都とFC東京との顔合わせは、意外にも今回が初めてとなる。 さて、巷間(こうかん)では「史上初のJ2ク

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|コラム|天野春果氏「スポーツでこの国を幸せにする」(1/3)

    時に苦笑いを浮かべ、時に「なるほど」とひざをたたく。そんなネーミングセンスを武器に、川崎フロンターレはこれまで、さまざまなイベントの企画を立ててきた。思いつくままに挙げていくと、苦手だった鹿島を打倒するのだとの意気込みをキャッチフレーズにした2005年の「K点越え」、06年夏の強豪3クラブとの連戦の際に使われた「修羅場3」など。 「11回目のプロポーズ」ツアーは、クラブの収益性を考えた場合、その有効性に疑問符をつける人が出ても不思議ではないアウエーゲームでのものだった。新潟とのアウエーマッチの際に毎年行われてきた恒例イベントの09年版である。そのほか、FC東京との対戦では「多摩川クラシコ」と銘打つことで、チームの内外に特別な試合であることを意識させ、ホーム・アウエーにかかわらず多くのサポーターを動員してきた。 これらの“イベント力”はフロンターレらしさ(=川崎ブランド)として定着しつつ

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|コラム|ペトロビッチ激白「わたしが浦和を去った理由」(1/2)

    志半ばで浦和を去ったペトロビッチ前監督。「クラブ内の人間なら、今の浦和にどんな問題が起こっているかを知っているだろう」と意味深な発言も【Getty Images】 監督就任当時、わずか1年も経たないうちにこのようなインタビューを受けるとは、人も予想していなかっただろう。今年1月、ペトロビッチ氏は浦和レッズの監督に就任。指揮官として古巣への凱旋(がいせん)を果たし、周囲から大きな期待を寄せられた。しかし、“ペトロ”を待っていたのは目を覆いたくなるような現実、もがき苦しむ日々だった。オランダスタイルの攻撃サッカーを掲げるもチームは機能せず、気がつけばJ2降格の危機という、ビッグクラブにあってはならない事態へと陥っていた。 そして監督就任からわずか9カ月後、ペトロは志半ばで愛するクラブを離れることになった。試合後の記者会見で突如、今季限りでの辞任を表明すると、その数日後には最後通告を言い渡さ

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|コラム|今こそ目を向けたい「18歳以降の仕上げの育成」(1/3)

    ハーフナーは横浜FMで芽が出ず、J2クラブに期限付き移籍。甲府での活躍が認められ、今年ついに日本代表にまで上り詰めた【Getty Images】 ハーフナー・マイク(甲府)が10月のワールドカップ予選・タジキスタン戦で活躍した際、多くのメディアが順風満帆ではない選手キャリア、特に福岡、鳥栖、甲府と3度のJ2移籍を経験した苦労話にスポットライトを当てた。確かに横浜FMユース出身のエリート選手として育ってきたハーフナーが、1度ならず2度も期限付き移籍をして、「ここで成功しなかったらサッカーをやめようと思った」というほどのドン底から這い上がってきたサクセスストーリーは人々の琴線に触れる。だが、その一方で、わたしは「そろそろサッカー界だけでもお涙ちょうだい物語からの脱却を図るべきでは?」と思う。 現在、日サッカー界が抱える最大の課題は、18歳以降の仕上げの育成ではないだろうか。日においては高

  • スポーツナビ | サッカー|コラム|日本サッカーの未来は本当に明るいのか?(1/2)

    池上氏が代表を務めるI.K.O市原アカデミーでは、毎週火曜日に無料のサッカープレイパークを開催【『ジュニアサッカーを応援しよう!』編集部】 元ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチで、現在京都サンガF.C.のアドバイザーを務める池上正氏(I.K.O市原アカデミー代表)がこの秋、監修を務めた『サッカーで子どもの力をひきだすオトナのおきて10』(カンゼン刊)を上梓した。 実は、池上氏による書籍は3冊目。3年前に刊行した1冊目『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(小学館刊)は、今日までで14刷6万部超。あまたある少年サッカーの指導書の中で群を抜いたベストセラーになっている。サッカー王国静岡、千葉の4種少年委員会が推薦図書にするほどだ。はたまたカンゼン社が発行する『ジュニアサッカーを応援しよう』誌上に登場すれば、かなりの確率で「もっとも注目した記事」に選ばれる。 なぜ、同氏が少年サ

  • スポーツナビ|欧州サッカー|ドイツ[ブンデスリーガ]|シャルケの内田に何が起こっていたのか(1/2)

    今季はベンチに座ることが多い内田だが、それでもポジティブな状態で過ごしているようだ【Bongarts/Getty Images】 今季開幕前のキャンプからサブ組に回り、開幕してもなお、シャルケ04の内田篤人に出場機会はなかった。ようやく先発出場したのは8月25日のヨーロッパリーグ(EL)・プレーオフのヘルシンキ戦でのことだ。ブンデスリーガ第6節を終了している現時点で、内田はそのELを含めて9試合中、わずか4試合の出場にとどまっている。とはいえ、ここ2試合はEL、そしてリーグ戦と連続出場していることもあり、ここから先はレギュラーへ返り咲きの可能性が高いと言われる。人も「まあ、そろそろでしょ」と復帰を予期しているようだ。 シーズン序盤、何が起こっていたのか? あらためて内田が置かれていた状況を整理したい。 予兆は昨シーズン末からあった。リーグ戦最終節を終えた後に行われたDFBカップ決勝、

  • スポーツナビ|欧州サッカー|スペイン[リーガ・エスパニョーラ]|「タケフサは、左利きのイニエスタ」(1/2)

    「タケフサは、左利きのイニエスタ」 (1/2) バルサのカンテラに加入した久保君の“インテリジェンス” 日人の少年が、FCバルセロナのカンテラ(下部組織)に加入――。まるで漫画のような話だが、現実の出来事だ。おとぎばなしの主人公の名前は、久保建英(くぼ・たけふさ)。日人で初となる、FCバルセロナの下部組織に加入を果たした10歳の少年である。 事の始まりは、2009年に日で行われた「FCバルセロナキャンプ」だった。これは日のAmazing Sports Lab Japan社が企画したもので、現地バルセロナスクールコーチの指導を、日で受けられるというものだ。久保君は8歳の時にこのキャンプに参加した。そこですぐに、「すごい子どもがいるぞ」とコーチの間で話題になり、キャンプで最も優秀な選手に送られるMVPを獲得。その特典として、バルセロナのスクール選抜の一員に選ばれ、ベルギーで開催され

  • スポーツナビ | サッカー|日本代表|必然に満ちた勝利(1/2)

    ワールドカップ(W杯)に向けた船出の朝は、思いのほか穏やかなものであった。 懸念されていた台風12号の関東上陸は、進路が四国の南にそれていったため進路予想が変わり、多少の雨風はあっても試合は予定通り行われることとなった。日本代表の相次ぐけが人(後述)、そして予選の初戦ゆえの緊張感も、ここまでチームが順調な進化を遂げていることを考えれば、さほど深刻に考える必要もなさそうだ。 また、世間の注目度(すなわちプレッシャー)も、以前に比べれば随分と緩いものになった。それは、まだ3次予選で3年後の番まで意識が回らないことに加え、メディアの注目が女子日本代表のロンドン五輪アジア最終予選に向けられていることも、少なからず影響しているはずだ。チケットが売り切れになった男子のW杯予選よりも、スタンドがガラガラの女子の五輪予選のほうに、世の中の注目が集まっている。何とも奇妙な話だが、それだけ状況が変わった

  • スポーツナビ|欧州サッカー|イタリア[セリエA]|理想的な環境と“居場所”を与えられた森本(1/2)

    1年越しの要求が通り実現したノバラ移籍について、森は「やっと自分の希望した通りになった」と語った【写真:Enrico Calderoni/アフロスポーツ】 「田んぼを見て、また匂いなども日そっくりだったので、懐かしい感じがした」 7月、移籍先のノバラという街、地域の印象について尋ねられた森貴幸は、こんなことを口にしていた。確かに、イタリア北部のピエモンテ州にあるノバラの周辺は稲作地として知られているところだが、「匂いなども日そっくり」とは面白いことを言うものだと思った。 1カ月後、ノバラが夏季キャンプを終えて拠地で練習を始めたころを見計らって訪れてみたところ、彼が言わんとしていたものが少し理解できた。ノバラ市郊外にある練習場“ノバレッロ”は広大な水田の間にあった。かんがい用の水路が張り巡らされ、辺りにはトンボが飛び交い、水田の中をのぞけばオタマジャクシがいっぱい泳いでいる。確

  • スポーツナビ|欧州サッカー|欧州その他|川島が激怒「冗談にできることじゃない」

    ゲルミナル・ベールショットのサポーターから「フクシマ、フクシマ!」という野次(やじ)を浴びたリールスのGK川島永嗣が激怒し、状況を理解したワウテルス主審は両チームの選手を更衣室へ引き上げさせた。試合は約7分間中断した。 19日にリールスがホームにベールショットを迎えた一戦。70分、ベールショットのFWフランソワのボレーシュートが大きく右へ逸れていった。リールスが1−0とリードしていたため、川島はゆっくりとボールを拾いにいった。そこで、ベールショットのMFロサダが先に走ってボールを拾い、ゴールエリアの中に投げた。 ベールショットのサポーターは川島に向かってペットボトル、コイン、ビールを投げ始め、さらに「フクシマ、フクシマ!」のコールがメーンスタンドまで届くようになった。野次への憤りと物が投げ入れられる事態に、川島もゴールキックを蹴れなくなり、ワウテルス主審が近寄って事情を確認。すぐに主審

  • スポーツナビ | サッカー|日本代表|香川真司、絶対的な存在感を示した日韓戦(1/2)

    香川は1月のアジアカップ以来の代表戦となったが、ブランクも感じさせず2ゴールを挙げ勝利に貢献した【Getty Images】 9月2日に2014年ワールドカップ(W杯)・ブラジル大会アジア3次予選がいよいよ幕を開ける。北朝鮮、ウズベキスタン、シリアという「死の組」に入った日にとって、10日に札幌で行われた韓国戦は重要な最終調整の場。6月のキリンカップは2試合連続ノーゴールと不完全燃焼感が色濃く残っただけに、今回は攻撃の活性化と決定力アップが最重要テーマに位置づけられた。 そのキーマンとなるのが、1月のアジアカップ以来の代表復帰となった香川真司である。ラモス瑠璃、名波浩、中村俊輔と偉大な先人たちが背負ってきたエースナンバー10を引き継いだ男は、「新たな10番像を確立させる」という志半ばにして、最終的にアジア王者となるザッケローニジャパンから途中離脱を余儀なくされた。右足小指付け根骨折を負

  • スポーツナビ | サッカー|日本代表|清武が輝いた日に思うこと(1/2)

    香川(写真)の2ゴールなどで韓国に快勝。ホームで13年ぶりの白星を飾った【写真:戸村功臣/アフロスポーツ】 「日のMFが強いことは認めるが、それに対する対策というものも十分に立ててきた。そして韓国のMFであるキム・ジョンウ、イ・ヨンレ、キ・ソンヨンは非常に呼吸も合っているし、素晴らしいプレーを見せてくれる選手たちだ。明日の中盤の戦いは決して押されることはないと信じている」 前日会見での韓国代表チョ・グァンレ監督のコメントである。「アジアカップの韓日戦では中盤での戦いで勝負が分かれた。明日はどう予想するか?」という韓国人記者の質問に対して指揮官は、日のMFの優位性を認めた上で、対策には抜かりがないことを強調している。何気ないやりとりのようにも見えるが、私としては韓国サッカーの変容ぶりが実感できて実に興味深く感じられた。 ザッケローニが日本代表監督に就任して1年も経たないのに、す