かねがね「情報化社会は産業革命に匹敵する重大な変換期」という議論に眉唾感を感じてしまうわけだが、最近出入りしている先で、よく「インターネットの発達によって情報入手の格差がなくなり云々」という話を聞かされる。 本当だろうか。 ちょうど類似の議論をR30さんとこでやっていたので、そちらを先に読んでもらって、そこから以下を見てもらいたい。 インターネットが喰っている市場、それは公開情報をもたらす業界の売上だ。端的に言えば、雑誌メディアや新聞といったディレイタイムが存在せざるを得ない業界のものが多い気はする。日売りの新聞はネット前はもっとも即時性の高いメディアとして存在していたが、インターネットの発達によって、しかも新聞社サイトが無料で速報記事を掲載するようになって、新聞というパッケージはそれ単体では売上をネットで上げることがむつかしくなった。ネットならではの新しい付加価値を、と模索しように