陸上自衛隊郡山駐屯地(福島県郡山市)に勤務していた五ノ井里奈さん(23)が在職中に同僚から性被害を受けた事件で、強制わいせつ罪に問われた元隊員3人=いずれも懲戒免職=の初公判が29日、福島地裁(三浦隆昭裁判長)であった。3人はいずれも起訴内容を否認し、性的意図はなかったとして無罪を主張した。 3人は渋谷修太郎(30)、関根亮斗(29)、木目沢祐輔(29)各被告。いったん不起訴処分とされた後、検察審査会の「不起訴不当」議決を受けて在宅起訴された。 検察は冒頭陳述で、3人が上官からの指示を受けて五ノ井さんに格闘術の技をかけて倒した後、周りの笑いを取る目的で性行為をまねた行為を行ったと指摘した。 この日、検察側証人として出廷した五ノ井さんは、3人に対し「(面会時は)事実を認めたにもかかわらず、一転して否認するのはひどい。自分たちの大切な人が同じことをされたらどんな気持ちになるか考えてほしい」と涙