飼い主が見つからず、やむを得ず殺処分される犬や猫は県内で毎年、3千数百匹に上る。そのなかで急増しているのが猫だ。首輪などをしている犬と違い、猫は家の外と中を出入りするなど行動が自由なことも多い。それに加えて不妊・去勢手術を怠ったり、野良猫にエサをあげたりするようなことが、不幸な猫が増える背景にあるという。安易な気持ちで飼ったり捨てたりせず、「終生飼う覚悟を」と、関係者は呼びかけている。(石川瀬里) 飼い主から引き取ったり野外で捕獲したりした犬や猫を受け入れる青森市郊外の県動物愛護センター。ペットとして飼う希望を持っている人を対象とした月2回の「譲渡会」の今年最後の回が20日、開かれた。 「ワワーン」「キャンキャン」……。参加した9組の家族らとの「お見合い」で、2匹の犬に新しい飼い主が見つかった。引き取り先がいなければ殺処分が待つ。「暖かいおうちでお正月が迎えられて良かったね」。センター