「文書廃棄を奨励」西山さんら高裁批判 政治 2011年9月30日 09時34分Tweet(2時間34分前に更新) 【東京】「司法は死んだ」。沖縄返還をめぐる密約文書の開示請求訴訟の控訴審判決で逆転敗訴した元新聞記者の西山太吉さん(80)ら原告は29日、東京・霞が関の司法クラブで会見し「国家の秘密を国民の前に明らかにし、歴史の審判を受けるという情報公開法の精神を蹂躙(じゅうりん)した」などと相次いで批判した。「保存すべき文書を廃棄した国の責任を追及すべきだ」「外務省が探して見つからないから『ない』というだけの判決」と怒りの声を上げ、憲法判断を示すべきだとして上告を求める考えを示した。 午後2時すぎ、青〓馨裁判長が「原判決を取り消す」と切り出し、主文だけを読み上げた。 西山さんや作家の澤地久枝さん(81)ら原告は厳しい表情を崩さず、重苦しい空気が原告席を包んだ。日本弁護士会館の待合室に集まった