小さくて、急速に汚染され、人口過密が進む地球、そこに住む人類は生き残れない、という車椅子の物理学者ホーキング博士。博士は娘のルーシーさんと組んで、とてつもなくおもしろい物語を作った。人々の関心を宇宙に向けるものがたりが生まれた。 SFはたくさんあるけれど「科学的事実」に基づいた本がない、とルーシーさん。「科学的事実」なら、父親のホーキングがピカイチ。 宇宙への窓を作るコンピューターの助けで、元気のいいジョージ少年が宇宙へ乗り出す。 そしてまず、太陽系の惑星たちを訪れる。乗り物は、太陽の周りを大きな軌道で周転している彗星。 物理学者の娘ルーシーは、科学的事実を散りばめながら、それぞれの惑星の探検に連れ出してくれる。物理学者が書いた通俗科学書は数多くあるが、父娘で書いたものは寡聞にして知らない。ものがたりには、ときどきコラム的に科学的事実が書き記され、丹念に読めば宇宙的知識が増える。 特筆しな
![現代の「おとぎばなし」を楽しむ:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)