神戸港の国際郵便の船便業務が19日、廃止され114年間の歴史に幕を閉じる。船便の利用が減る中、日本郵政グループの郵便事業会社(日本郵便)が業務の効率化を図るため、これまで神戸港と川崎港(川崎市)の2カ所だった拠点を、川崎港に集約することを決めた。神戸港の活性化を目指す地元では、惜しむ声が上がっている。(宮本万里子) 日本郵便によると、神戸での国際郵便の船便業務は、当時の神戸郵便電信局で1897(明治30)年に始まった。その後、旧居留地にあった神戸港郵便局などを経て、神戸中央郵便局の国際郵便課が担当。通関、仕分けをしてきた。 近年、航空便が発達し船便は減少。国際郵便月約6千万通のうち、船便は1割に満たない月約540万通という。国内の拠点もかつては東京や横浜、函館、長崎など10カ所にあったが、1999年から、神戸と川崎の2カ所になっていた。 そんな中、日本郵便は船便のペースが神戸の2倍以上と多