播磨の秋祭りに登場する屋台の電飾に発光ダイオード(LED)を使う地区が増えている。高砂市の曽根天満宮の秋祭りでは、屋台がある10地区のうち9地区で明るさが際立つLED電球を導入。今年は屋台の指揮棒にあたるシデ棒に施す地区も登場、最先端の技術が伝統行事に生かされている。 各地の関係者によると、屋台に電球を付け始めたのは30~40年前からとみられる。屋台の新調を機に取り付けるなどしたといい、地元のサンテレビが特別番組を始めたことが電飾化を促したとの説もある。 電球は当初白熱灯だったが、LEDの方が消費電力が少なく、屋台に載せるバッテリーの数を減らせて軽量化できることなどから、張り合うように播州一帯の屋台やみこしに広がった。高砂では7~8年前から導入が広がったという。 曽根天満宮では今年、南之町地区の青年団がLED電球付きの「電飾シデ棒」を使った。発案者で、屋台で太鼓を打つ「乗り子」を務める楠田