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ブックマーク / book.asahi.com (46)

  • asahi.com(朝日新聞社):ケータイ小説狂騒曲、その後 『ケータイ小説はブンガクの夢を見るか?』 - デジタル読書トレンドWatch! - BOOK

    ケータイ小説狂騒曲、その後 『ケータイ小説はブンガクの夢を見るか?』2008年6月10日[評者]落合早苗 6月の新潮文庫のラインナップに、以前このコーナーで紹介した『いじわるペニス』(内藤みか著/新潮社)がある。縁あって、その解説を寄稿させていただいた。著者でもないのに、そわそわして書店店頭の文庫新刊台をチェックをしていると、同じ内藤みか氏による共著『LOVE※』(内藤みか・尾谷幸憲共著/講談社文庫) 、『恋空スペシャル・バージョン』(美嘉著/アスキー・メディアワークス魔法のiらんど文庫)が並んでいる。 『いじわるペニス』はコンテンツ課金モデルとして、『LOVE※』はlivedoorモバイルでの集客モデルとして、そして『恋空』は昨年のベストセラーを賑わせたコミュニティ発信モデルとして、それぞれ話題となった。よりイメージしやすく分類するなら、『いじわるペニス』は雑誌型、『LOVE※』はフリー

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    gyogyo6 2008/06/10
  • asahi.com:追随許さぬ広辞苑人気 定着ブランド、地道に改訂 - ひと・流行・話題 - BOOK

    追随許さぬ広辞苑人気 定着ブランド、地道に改訂 2008年01月16日 「国民的辞書」とまで言われる広辞苑の第6版が11日、岩波書店から発売された。10年ぶりの改訂で、予約だけで34万部に達した。魅力的な辞書は数多いのにどうして広辞苑ばかりが人気なのか。ライバル辞書の編集者や研究者に品定めしてもらった。 広辞苑とライバル辞書 昨年10月、広辞苑第6版で新たに収録する言葉をどう説明するか、12語の例が公表された。 広辞苑のライバル大辞林を出している三省堂の萩原好夫・辞書出版部長は「入れた言葉ばかり」と安心した。06年10月に出した第3版には、「ニート」「めっちゃ」「ブログ」など9語をすでに載せていたからだ。 このうち、両者で見出しの表記が違うものが一つある。大辞林の「イケメン」に対して、広辞苑は「いけ面」だ。 「広辞苑は間違いに近い」と言うのは「語源由来辞典」というサイトを運営する柴田茂範さ

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    gyogyo6 2008/01/17
  • asahi.com:とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起 [著]伊藤比呂美 - 書評 - BOOK

    とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起 [著]伊藤比呂美 [掲載]2007年08月05日 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家) ■女友達から届く手紙のような長篇詩 伊藤比呂美のには、詩でもエッセーでも小説でも対談でも、遠く離れた場所にいる女友達から来た、直近の消息と心境を知らせる手紙みたいな効用がある。細かい事情はわからなくても、を通して彼女の近況を気にしてきた読者は日中にいるはずだ。 『青梅』(人々に衝撃を与えた25年前の詩集である)の頃からそうだった。『良いおっぱい悪いおっぱい』(出産・子育てエッセーの嚆矢〈こうし〉というべき22年前のである)からは彼女の娘たちも遠くで気にする対象に加わった。 『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』は彼女の最新の「消息」である。〈父は老いて死にかけです。/母も死にかけて寝たきりです。/夫や王子様には、もう頼れません〉という状況の中で、夫のいるカリフォルニアの自宅と父母のい

  • asahi.com:ひとり日和 [著]青山七恵 - 書評 - BOOK

    ひとり日和 [著]青山七恵 [掲載]2007年03月11日 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家) ■自立の物語 鉄道と駅を舞台装置に 今期芥川賞受賞作である。いろんな感想を私も聞きました。「絶賛されていたけど、どこがいいわけ?」「女の子の自立の物語なんだろうけどなんか薄味」。そして若い女性作家に必ずついて回る「こんなのは文学ではない」。 それはねえ、あなたの文学観が古いわけ。芥川賞選考委員の発想も古いけどね。小説の読み方にはいろんな角度があるわけで、たとえば鉄道と駅を軸に『ひとり日和』を読んでごらんよ。ちょっと違った景色が見えてくるから。 春、20歳の「わたし」は50歳も年上の吟子さんの家で居候をはじめた。家は細い道を一挟んで私鉄の駅に隣接している。こっちからは電車が見え、ホームの端からは家が見える。このおもしろい場所が物語の舞台である。 夏、「わたし」は同じ私鉄の笹塚駅で、朝だけ売店の売り

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    gyogyo6 2007/03/20
    今期芥川賞受賞作、若い女性作家に必ずついて回る「こんなのは文学ではない」という批判への回答の試み 鉄道と駅を軸に読む
  • asahi.com: 2ちゃん発、人前で読んでは「だめー☆」 『姉ちゃんの詩集』 - デジタル読書トレンドウォッチ - BOOK

    2ちゃん発、人前で読んでは「だめー☆」 『姉ちゃんの詩集』 2006年12月25日 [評者]落合早苗 一般的に、詩集というジャンルはなかなか売れない。 ところが、ネット書店で予約受付を開始したと同時に軒並みランキング上位に浮上した作品がある。12月20日に発売されたばかりの『姉ちゃんの詩集』(サマー著/講談社)だ。 今年10月末、2ちゃんねるで「姉ちゃんの自作詩集発見した」というスレッドが盛り上がりを見せていた。弟が人に内緒で、姉が幼いころに書いた詩を一篇ずつアップしていくというものだ。詩集といっても「姉ちゃん」にとっては、日記のようなものだったろう。度がすぎて自分をからかったお父さんに「りこんします」といってみたり、両親も家族も友だちもみな大好きという気持ちを「私は浮気な魔性の女…」と表現してみたり。きっと今日学校で体験したであろうこと、読んだであろうのことなどを、素直に、時にシュー

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    gyogyo6 2006/12/26
  • asahi.com: スティーブ・ジョブズ [著]ジェフリー・S・ヤング、ウィリアム・L・サイモン - 書評 - BOOK

    アップル社を創立し、追い出され、12年後に返り咲いて奇跡の復活をなしとげた男の伝記を長年つきあいがあるジャーナリスト2人が書いた。並の伝記ではない。人が激怒し、発禁要求が通らぬとその出版社のすべての書籍をアップル・ショップから排除した。読む前からやじ馬的な血が騒ぐ。期待は最後まで裏切られない。 乱立する個人用コンピューターの中で頭角をあらわし、時の寵児(ちょうじ)になりながらあらゆる人と衝突し、ついには自らがペプシコーラ社から招いたジョン・スカリーに追い出され、夢よもう一度と新コンピューター会社NeXTを立ち上げたものの、売れずに大赤字。映画監督ルーカスの離婚費用のために売り出されたコンピューター・グラフィックス会社PIXARを買い、制作用に社内開発された画像専用コンピューターを売るも、やはり大赤字。絶体絶命の中、PIXARが「トイ・ストーリー」などの映画製作でヒットを連発する。会社を上