ケータイ小説狂騒曲、その後 『ケータイ小説はブンガクの夢を見るか?』2008年6月10日[評者]落合早苗 6月の新潮文庫のラインナップに、以前このコーナーで紹介した『いじわるペニス』(内藤みか著/新潮社)がある。縁あって、その解説を寄稿させていただいた。著者でもないのに、そわそわして書店店頭の文庫新刊台をチェックをしていると、同じ内藤みか氏による共著『LOVE※』(内藤みか・尾谷幸憲共著/講談社文庫) 、『恋空スペシャル・バージョン』(美嘉著/アスキー・メディアワークス魔法のiらんど文庫)が並んでいる。 『いじわるペニス』はコンテンツ課金モデルとして、『LOVE※』はlivedoorモバイルでの集客モデルとして、そして『恋空』は昨年のベストセラーを賑わせたコミュニティ発信モデルとして、それぞれ話題となった。よりイメージしやすく分類するなら、『いじわるペニス』は雑誌型、『LOVE※』はフリー