日本の半導体産業の技術者らが設立した研究開発会社が、中国の地方政府と連携して、スマートフォンなどに使う記憶用の半導体の生産に乗り出すことになりました。 中国側の投資額はおよそ8000億円の巨額に上り、日本の技術力と中国の資金力を活用した新たな戦略として注目されます。 DRAMと呼ばれる記憶用の半導体を巡っては、かつて日本勢が世界で圧倒的なシェアを占めていましたが、次第に韓国勢に押されるようになりました。国内メーカーの事業を統合した「エルピーダメモリ」が平成24年に経営破綻して、日本メーカーは事実上姿を消しました。 しかし、先端技術の開発を続けるため、「エルピーダ」の社長だった坂本幸雄氏をトップに、当時の技術者たちが集まって半導体の研究開発会社「サイノキングテクノロジー」を去年設立しました。 関係者によりますと、このほど、この研究開発会社が中国の合肥市と連携して、DRAMの生産に乗り出すこと