新たに追加した立体音響技術「Spatial Audio(空間オーディオ)」を使うことで、左右のイヤホンの2つのスピーカーだけから音を聞くにもかかわらず、周囲のあらゆる方向から音が聞こえるようになる。仕組みは、まず仮想的なスピーカー(音場)を周囲に配置した状態を作り、そこから耳元までの伝達関数をシミュレーションする。その伝達関数をあらかじめ掛け合わせた音を再生することで、あたかもその音場から音が聞こえてくるように感じさせられる。 Spatial Audioでは、AirPods Proに搭載した加速度センサーやジャイロセンサーを使って頭の動きを検出し、頭の向きに合わせて音が聞こえる方向を調整する。つまり、後ろから声が聞こえるときに振り向けば、ちゃんと正面から聞こえるようになる。 この他、車などでの移動中に、身体全体の向きが変わったことでセンサーが頭の向きを誤検出して音の方向が変わらないよう、画
