[荒木飛呂彦のコマ割りの原理 - その1]のつづきです。 ◆ コマ割りの変形ルールと諸類型 - 分割・統合、など 前節で設定した基本モデルに、 さまざまな変形ルールを掛け合わせることによって、 漫画のコマ割りのいろいろなバリエーションを作り出すことが出来ます。 ◆ 分割/縮小 - 時間の流れ 漫画のコマは、さらに細かく分割/縮小することが出来ます。 そもそもコマは、複数に割られることによってストーリー漫画に成り得る わけですから、 この「分割/縮小」ルールこそは、 漫画のコマ割りを成り立たせる最も基本的なルールだと言えるでしょう。 (割られたコマが「分割」された結果なのか「縮小」された結果なのかは 解釈の分かれるところだと思うので、 ひとまず「分割/縮小」ルールと名づけておくことにします) 分割/縮小ルールによって時間の流れを表現できるようになる、 という点も、上述の通りです。 先述の基本