東日本大震災の影響で稼働停止に追い込まれていた京浜臨海部の製油所は、21日までにほぼ機能回復の見通しが立った。供給力不足は週内にも解消に向かう公算が大きい。ただ物流や運輸の現場は今も燃料不足に直面しており、供給はこの数日間に正念場を迎えそうだ。 東日本最大の製油所、東燃ゼネラル石油川崎工場(川崎市川崎区、日量33万5千バレル)から21日、ガソリンと灯油を千キロリットルずつ積んだタンカーが被災地に向け出港した。22日午後には塩釜に入港する予定。地震直後には一部設備の停電で稼働を見合わせたが、現在は震災前と同水準の生産量を回復している。 JX日鉱日石エネルギーは21日、根岸製油所の精製装置を震災発生から10日ぶりに再稼働させた。既に陸上出荷や他製油所からの製品転送も進んでおり、「早期のフル稼働を目指す」(広報)。昭和シェル石油では子会社の東亜石油京浜製油所(川崎市川崎区、18万5千バレル)