しんどい一ヶ月であった。 先月書いたコラム『広告業界という無法地帯へ』への反響として、メディア各社から取材が押し寄せた。新聞社二社、テレビ局四社、雑誌社二社、インターネット系二社など。ラジオ番組でも僕の知らないところで紹介されていたようだ。 一部、取材をお断りしたり、収録したけど放送されなかったものもあるのだが、なるべく受けようと努めた。 僕にとってはほとんど得にもならない。それどころか、この忙しい時期に時間をかなり消費することになる。謝礼をくれたのはわずかに一社だけだ。金額は知らない。勝手に口座に振り込んでおいてくれればいい。 しかし出会った人たちは皆、礼儀のある気持ちのよい人たちであったことは言い添えておきたい。 時間を割いた理由は、電通の社長なり上層部が出てきて堂々と話さない上、現役の社員たちには箝口令を敷いて、「フェイスブックに、楽しげにバーベキューしてる姿とかポストするな」とまで