■三重大教授ら 木の繊維を結びつける「リグニン」と呼ぶ有機物の抽出に初めて成功した三重大教授らのグループが20日、木材を化学的に分解して工業製品や医薬品をつくる技術の事業化に向けた研究を、来月から徳島県内で始めると発表した。 木材を硬い状態で保たせるリグニンをめぐっては、三重大の舩岡正光教授(61)=資源環境化学=が1988年、新素材「リグノフェノール」として抽出に初めて成功した。 粉末状のリグノフェノールを加熱して冷やすと、硬化してプラスチックになり、車の部品などに使える。抽出過程で得られる糖質を発酵させるとエタノールになり、工業製品やバイオ燃料としても使える。 舩岡教授によると、石油製品の95%は、木材から抽出したリグニンと糖質で代替可能といい、事業化が実現すれば石油への依存度を下げられる。 グループが徳島県那賀町に建設したプラントでは、1日で地元の間伐材など10キロを分解。
◆放射能 県内拡散も 福井の原発で事故がおきたら、放射性物質はどう広がるのか。今月、市民団体「ふくい・あいち・ぎふ・みえ 福井の原発からの風向き調査プロジェクト」が、福井県美浜町の関西電力美浜原発の近くから風船を飛ばして実験した。 3日正午すぎ、風船を飛ばし終えた市民団体のメンバーが引き上げようとした時だった。風船を見つけた人からの連絡用に用意した携帯電話が鳴った。「風船を見つけました」。約60キロ離れた垂井町からの報告だった。 飛ばし始めたのはわずか2時間前。調査を中心になって進めた笠松町の笠松希代美さん(54)は「もう岐阜に届いたのかと、メンバーみんなで驚いた」と振り返る。 当日、美浜原発の目の前にある水晶浜に集まったメンバーは約40人。千個の赤い風船に「福井の原発からの風向き調査のために風船を放ちました。拾った方はご連絡ください」というメッセージと、連絡先を書いた紙を結びつけ
8日午前9時15分ごろ、むつ市城ケ沢の海上自衛隊大湊航空基地で、第25航空隊所属の哨戒ヘリコプター「SH―60J」が訓練中に横転し、雪の上で逆さまになった。機長の関川覚3等海佐(50)ら3人が搭乗、後部席に乗っていた航空士の長谷川健一海曹長(49)が口の中を切る軽傷を負った。海上幕僚監部が事故調査委員会を設け、原因を調べている。 大湊地方総監部などによると、ヘリは地上滑走するエアタキシングと滑走路上で低高度飛行するホバリングの訓練をしていたという。雪の中を飛ぶための「初冬期訓練」の一環で、ヘリコプター要員を育てる教育航空隊(鹿児島県鹿屋市)から初の部隊勤務となった林智弘1等海曹(24)が左側の副操縦席で訓練を受けていた。ホバリング中の事故と見られるが、当時、どちらが操縦していたかは不明という。 ヘリは滑走路から60メートルほど離れた地点で逆さになっており、回転翼のブレードは折れて飛んだ
新潟東港で7日、ロシア船籍の貨物船とシンガポール船籍のコンテナ船が衝突した事故で、衝突現場付近から内陸側の港内は8日も船舶航行禁止となり、港の主要機能であるコンテナターミナルに入港できない状態が続いた。港を管理する県は、10日にも条件つきで航行を再開する方向で、第9管区海上保安本部などと調整を進めていることを明らかにした。 ◇ 事故では、全長約90メートル、2163トンの貨物船が転覆し、沈没。詳しい位置がわからず、航行の安全が確保できなくなった。 9管本部は8日午前11時ごろから、潜水士ら12人で、貨物船の詳細な位置を把握するために調査。貨物船は船体右側を海底につけ、船首は東北東に向いて沈んでいることを確認し、船首と船尾付近に発光式ブイを取り付けた。 県の大野裕夫副知事は8日夕、「今週中には制限付きで回復できるのではないか」と述べ、早ければ10日に水先人を乗せたり、タグボートで先導
ハートを探して2人の愛を深めよう――。体の模様がハート形に見える熱帯魚が青森市の浅虫水族館で展示されている。バレンタイン特別企画で14日まで。 展示されているのは体長2センチほどのカクレクマノミの色素変異個体10匹。横から見ると黒と白のしましまだが、背中側からのぞくと、白いハート形が! 同水族館で広報を担当する櫛引俊彦さんは「小さなハートを一緒に探せば、距離も縮まって、2人のハートも熱くなるはず」と話す。 午前9時〜午後5時(入館は午後4時半)。高校生以上1千円、小中学生500円。問い合わせは浅虫水族館(017・752・3377)へ。
◎三菱重工長崎 車がそのまま乗り入れられるカーフェリー型の貨物船(RO(ロー)RO(ロー)船)としては世界最大級の船が完成し、長崎市飽の浦町の三菱重工長崎造船所で23日、命名式があった。26日にノルウェーの船主へ引き渡される。 ノルウェーの大手海運会社ウィルヘルムセンが発注したもので、ノルウェー南部の川の名にちなみ「TYSLA」(ティスラ)と名付けられた。 RORO船はカーフェリーのようなスロープを備え、荷物を積んだ車をそのまま運ぶことができる。 ティスラは全長265メートル、幅32.3メートル、船底から甲板までの高さが33.2メートルで、RORO船としては世界最大級という。総トン数は7万5300トン。2010年11月に起工、昨年8月に進水した。 九つある甲板のうち三つは可動式で、高さを変えられる。トレーラーやトラックのほか、鉄道車両など特大の荷物も運べる。 三菱重工によると、
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