結論、しかしそこには何もない。 氷河期世代のオタク。男。新卒の就活に失敗してブラック企業に入ってしまい精神を病んだ。 地下鉄の駅ホームに立っていたとき、無性に線路に飛び込みたい衝動に気づいて、1年で辞めた。 以来、バイトや派遣、失業保険で食いつなぐ日々が続いた。 オタ活が楽しかったし、世の中は厳しいし、やりたい仕事なんてなかったし、それでいい、というかそれとしかないと思っていた。 いつか野垂れ死だけれども、仕方ないよね。と。 35歳になった。オタ活がまったく楽しく感じない自分に気づいた。アニメも漫画もゲームも音楽もいつもと変わらず、すばらしい。 けれども、何故かそれを楽しいと感じる自分がいなくなってしまった。 あんなに情熱を傾けていた、ライフワークかもと思っていた同人活動も、なんだかどうでも良くなっていた。 オタクでなくなった自分は巨大な虚のようだと思った。自分の人生、終わったと思った。