競泳日本代表の池江璃花子選手のニュースがきっかけで、骨髄バンクへの問い合わせや登録が相次ぐなど、国内ではにわかに白血病や骨髄移植に注目が集まっている。 しかし、血液の病気や、骨髄移植のリスクについてどれほどご存じだろうか。 【骨髄移植】 骨髄から採取した骨髄幹細胞を注入移植して造血機能の回復をはかる治療法。再生不良性貧血・白血病・原発性免疫不全症・放射線障害などに用いる。同種移植と自家移植とがあり、前者では組織適合性の一致をたしかめ、免疫抑制剤投与などで拒絶反応を防ぎ、後者では患者骨髄血を冷凍保存して用いる。(広辞苑第七版より) 今回お話をうかがった矢作理絵さんは経験者のひとり。「特発性再生不良性貧血」という100万人に5、6人の割合で発症する血液難病の治療のために骨髄移植を行った。 アパレル業界でフリーランスのバイヤーとして海外を飛び回っていた彼女が突然、この難病にかかってしまったのは3