「AI(人工知能)に負けたら棋士生活を投了する」と宣言したアマチュア棋士の右藤岳憲さん(25)と将棋ソフト「BB」の特別対局が10日、東京都世田谷区の世田谷将棋ビルで行われ、BBが右藤さんを877手で破った。右藤さんは最後まで玉1枚で粘り続けたが、形勢を覆せないまま力尽きた。 今年1月、右藤さんは「将棋ソフトに勝ったら500万円、負けたら棋士生活を投了する」と宣言。特別対局を開催するため、クラウドファンディングを通じて賞金を集めた。対戦相手は右藤さん自ら、友人のプログラマーが開発した「やさしいAI」搭載の新型将棋ソフト「BB」を指名した。 右藤さんは現在アマランク18位。過去に2度アマ麗王の座についたこともあるが、実力は未知数と言え、今やプロ棋士でも敵わない将棋ソフトへの勝利には懐疑的な見方が多数を占めた。 対局は大方の予想通り、BBが序盤から一方的に攻める展開。前日の会見では自信を見せて