電子顕微鏡で撮影されたサナダムシの頭部。SFホラーのクリーチャーそのものだ。 画像:Mogana Das Murtey and Patchamuthu Ramasamy, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons 皮膚の下でうごめく謎の存在……遂には人体を食い破り、あるいは脳を食い荒らす。SF映画に登場するエイリアンそのものな凶悪生物が、現実に数多く存在する──そう、寄生虫だ。 例えば、寄生した人間の体を象のように固く肥大化させるフィラリアや、宿主の人間の心臓を肥大化させ最悪、破裂(!)させるトリパノソーマ・クルージ。さらには、「pork tapeworm」という別名のとおり加熱し損ねた豚肉を食べて感染する有鉤条虫は、幼虫が脳に寄生し最終的に脳をスポンジのように食い荒らすことで知られている。 また、身近な日本の例では、よく話題に上るエキノコックスはここ20年
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