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ブックマーク / geopoli.exblog.jp (10)

  • プーチンは失敗した?フリードマン論文 | 地政学を英国で学んだ

    ウクライナのニュースを見ていると、何が起きているのか、どこに向かっているのか、よくわからない。情報には事欠かないが、その多くはソーシャルメディアのアカウントからで、そのすべてが信用できるわけではないし、またその性質から全体像を把握することはできない。デジタル時代といえども「戦争の霧」が晴れることはない。 しかし、いくつかの予備的な結論を出すには十分な情報がある。 ロシア軍は優勢であったにもかかわらず、戦術的な奇襲と圧倒的な数の可能性という利点があった開戦初日には、予想されたほどの進展はなかった。最初の攻撃は広く期待されていたようなエネルギーと推進力には欠けていた。ウクライナ人は気迫に満ちた抵抗を見せ、侵略者に犠牲を強いた。しかし今日の情勢はさらに暗くなる可能性があり、将来はもっと厳しく辛い日々になるだろう。しかし「プーチンは勝ち目のない戦争を始めたのだろうか」と問うのはもっともなことである

    プーチンは失敗した?フリードマン論文 | 地政学を英国で学んだ
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    h5dhn9k 2022/02/27
    "ロシア軍はゼレンスキー大統領を探し出して対処する必要がある。彼はこれまで誰も予期していなかった「戦争指導者」として、威厳と勇気をもって行動している。"
  • 米朝会談は終わった。勝ったのは中国だ。 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は雲が多めながらなんとか晴れました。 さて、昨日のトランプ大統領と金委員長との会談を受けて、ワシントン・ポスト紙のジョッシュ・ローギンの記事が参考になりましたので要約です。 ======== 米朝首脳会談の最大の勝者は中国だ By ジョッシュ・ローギンJune 12 トランプ大統領と北朝鮮のリーダーである金正恩委員長との首脳会談は、習近平国家主席の想像をはるかに越えた(北京側の視点からみれば)良い形で終わった。 たった一日の会談のあと、トランプ大統領は米韓軍事演習を停止することに合意したわけだが、これはまさに北京政府が首脳会談前に提案したことを正確に行っただけだ。トランプは在韓米軍の撤退を公言したわけだが、これは中国にとって巨大な「戦略的棚ボタ」となるものだ。 トランプ氏は中国北朝鮮に対する経済制裁をダメにしているが、それに対して自分が何もできないことを認めている。そしてト

    米朝会談は終わった。勝ったのは中国だ。 | 地政学を英国で学んだ
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    h5dhn9k 2018/06/15
    "中国にとってさらに嬉しいことに、トランプ氏はアメリカの同盟国である、韓国と日本に対して混乱を与えた。/日本政府は、屈辱を味わっているはずだ。"
  • 男はなぜセクハラをしてしまうのか | 地政学を英国で学んだ

    さて、前回の番組でも触れた、セクハラ問題についての最新研究の知見をまとめたワシントン・ポスト紙の記事を要約しました。 男をセクハラに駆り立てるものは何か?:人間の「業」を科学的に説明 Byウィリアム・ワン 2017年12月22日 セクハラをしたと非難される人物の数は増える一方であり、その性暴力やセクハラの詳しい内容も段々と明らかになってきている。ニュースやツィッターで報じられるその詳細などを見るにつけ、われわれはここで、一つのひどい疑問を問うべきであろう。 それは「この男性たちはなぜこのような行動をするのか」というものだ。 もちろんこのような行動のうちのいくつかは、その男性のガサツな性格や、完全な女性蔑視によるものだと片付けることもできるだろう。ところが、これらの行動のどれだけの量が、その男性自身の性格によるものであったり、彼のいる文化的な環境によるものなのだろうか? ある男性が他の男性よ

    男はなぜセクハラをしてしまうのか | 地政学を英国で学んだ
  • ウォルトの説く「自滅するアメリカ」 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から小雪が降っております。 今年も残りわずかとなりましたが、みなさんはいかがだったでしょうか。 私はおかげさまで5冊(4thターニング、ルトワック、クラウゼヴィッツ、ミアシャイマー2冊)も出版できまして、まさに「レコードイヤー」となったわけですが、とくに後半にあまりブログを更新できなかったのが心残りでした。 来年もすぐに孫子やクーデター、それにグレイやルトワックなどの4冊のの出版がすでに決定しておりまして、日の戦略に関する議論にわずかながらでも貢献できればと考えております。 さて、今年最後の更新は拙訳『米国世界戦略の核心』でも有名なハーバード大学教授のスティーブン・ウォルトがフォーリン・ポリシー誌のブログに書いた記事の要約です。 国際関係論という学問では基である「バランス・オブ・パワー」(勢力均衡)という概念を中心に、アメリカの対外政策のまずさを指摘した興味深いもの

    ウォルトの説く「自滅するアメリカ」 | 地政学を英国で学んだ
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    h5dhn9k 2018/01/09
  • なぜ知識人は独裁者が好きなのか | 地政学を英国で学んだ

    新年あけましておめでとうございます。2018年もがんばって行きますのでブログともによろしくお願いします。 From Benito Mussolini to Hugo Chavez: Intellectuals and a Century of Political Hero Worship, by Paul Hollander 連続殺人で有罪となり収監された殺人犯は、実は自分の犯罪歴しか知らない女性たちから求婚されることが多い。この奇妙な現象が示しているのは、自己欺瞞が人間の行動の決定にどこまで深く染み込んでいるかという事実だ。 このような求婚をしてしまう女性というのは、「この殺人犯の心の奥底には人知れぬ善い面があり、自分だけがそれを表に引き出すことができる」と考えているとみられる。 よって彼女たちは、「自分は他の女性とは異なる<違いのわかる女>であり、連続殺人犯に対する一般女性の態度は退

    なぜ知識人は独裁者が好きなのか | 地政学を英国で学んだ
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    h5dhn9k 2018/01/09
  • リベラリズムの終わり? | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は、久々に曇って夕方には冷たい雨になりました。 さて、今回も以前紹介した記事の要約です。ちょっと長いのですが、その内容はかなり考えさせてくれるものです。 なぜアメリカではトランプが選出され、欧州では反EUの機運がここまで高まってきているのか、その原因をリベラル派の無理な考え方にあると分析した記事です。 === リベラリズムの終わり? by ダミール・マルージック 2017年11月1日 「べつに私はトランプ支持者というわけではないんですよ。ただ、あなたが擁護しようとしている土台そのものすべてを、あなた自身がぶち壊しにしているんですよ」 このようなこじれた感情のおかげで、私は過去10ヶ月間において私よりもはるかに執拗にトランプ大統領に反対している人々と、無数の議論を行うはめになった。 私はワシントンDCに住んでいる。この地域に住む人々は、先の大統領選で90.9%という圧倒的な割合

    リベラリズムの終わり? | 地政学を英国で学んだ
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    h5dhn9k 2018/01/09
    まぁ、結局はリベラリズムも『宗教』だったって事なんですかね?
  • トランプに核兵器のボタンを握らせていいのか | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はなんとか昼間に晴れました。それにしても涼しくなりましたね。 さて、久々に記事の要約です。ちょうど一年前のNYタイムズ紙に掲載された意見記事ですが、授業で使えそうだったので訳してみました。 === トランプと核ミサイルのボタン By ブルース・ブレア 2016年10月12日 1973年のイスラエルと周辺のアラブ諸国による第三次中東戦争が激化していた最中に、私はアメリカモンタナ州の地下にあるミサイル発射基地に仲間と勤務していたのだが、その時にわれわれはソ連との核戦争を準備せよという緊急メッセージを受け取った。 1時間以内に数百万人の命を奪うことができる50発弱の核弾頭ミサイルを発射するためのスイッチをオンにできるのは、大統領の命令だけだ。8トンもあるドアを閉めて警戒態勢に入ったら、われわれに命令できるのは大統領だけとなる。 われわれの大陸間弾道ミサイル発射管理官のレベルまで、ト

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  • なぜ北朝鮮に文句を言わないのか | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は曇っておりまして、かなり涼しくなってます。 さて、久々にコメントを。 つい先日の話ですが、夏休みがもう終わろうという8月29日の早朝に、北朝鮮が津軽海峡上空を越えて弾道ミサイルを発射しました。 これによって全国瞬時警報システム(Jアラート)というシステムが作動し、主に東北を中心に携帯電話などから警告が鳴り響いたり、鉄道各社が運行を見合わせるなど、一時的に日各地で混乱が発生しました。 もちろんこのニュースを聞いて 「またミサイル発射実験か」 と感じたかたもいらっしゃるとは思いますが、今回が前回までと違ったのは、北朝鮮が予告なしに実験を行い、しかもJアラートが実際に鳴らされたという点です。 とりわけこのJアラートの作動は、それを聞いたほとんどの国民に対して「警戒すべきだ」という心理的なインパクトを与えたように思えます。 幸か不幸か、私の住んでいる地域ではJアラートは発動しなか

    なぜ北朝鮮に文句を言わないのか | 地政学を英国で学んだ
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    h5dhn9k 2017/09/01
    "我々が影響を与えられるのは我々の政府だけなのが原則 "だとするなら、批判すべきは『弱腰』であるはずで、つまり対策は軍事強化になる筈だが……。そうはならない。/実際に撃ち込まれないと分からんのだろう。
  • 新刊:戦争にチャンスを与えよ | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から曇っておりましたが、雨はなんとか降りませんでした。 さて、久々のブログ更新ですが、すでにご存知の通りの新刊のご紹介です。 戦争にチャンスを与えよ エドワード ルトワック著 すでに予約の段階でどこかのカテゴリーで一位でしたが、発売日から好調でして、この手のとしては珍しく100位以内にランクインされております。 まずは目次ですが、以下のようになっております。 日の読者へ――日の新たな独立状態と平和 1 自己解題「戦争にチャンスを与えよ」 2 論文「戦争にチャンスを与えよ」 3 尖閣に武装人員を常駐させろ――中国論 4 対中包囲網のつくり方――東アジア論 5 平和が戦争につながる――北朝鮮論 6 パラドキシカル・ロジックとは何か――戦略論 7 「同盟」がすべてを制す――戦国武将論 8 戦争から見たヨーロッパ――「戦士の文化」の喪失と人口減少 9 もしも私が米国大統領顧

    新刊:戦争にチャンスを与えよ | 地政学を英国で学んだ
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    h5dhn9k 2017/04/24
    いや、与えんなよ。……と、言い切れないのが戦略の逆説らしいですよ。
  • われわれはなぜフェイクニュースに騙されるのか | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は昼過ぎから小雨が降っております。春だというのにまだ寒いですね。 さて、少し前に紹介した記事の要約がやっと完成しましたのでアップします。もちろん筆者たちの狙いはトランプ政権についてなのですが、大きくは「人間の知識とはどういうものか」を論じた壮大なテーマにつながっております。 ==== なぜわれわれわは明らかなウソを信じてしまうのか By フィリップ・ファーンバック&スティーヴン・スロマン あまりにも多くの人々が明らかなウソを信じているようだが、これは一体なぜだろうか?この疑問は、トランプ政権が票の改ざんや気候変動、そして犯罪率のデータについてウソの情報を広めている現在、きわめて緊急を要する問題となってきている。 ところが「集団的な幻想」というのはいまに始まったことではないし、政治思想的にも右派に限った話ではない。たとえば多くのリベラルたちも、科学的な総意とは反対に、遺伝子組み

    われわれはなぜフェイクニュースに騙されるのか | 地政学を英国で学んだ
    h5dhn9k
    h5dhn9k 2017/04/01
    これは重要な記事。奥山真司先生は稀に良くホームランを打つなぁ。“「わかった」という感覚は伝染しやすい。”
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