この連載は「私の身の回りの中国人」から題材を拾わせてもらうことになっている。マクロなデータよりも、彼らの口調や目の輝き、といった個人的なコミュニケーションに重きを置いてみよう、という意図からだ。 今回は側聞、伝聞も混じり、いつもほどの生々しさがないかもしれない。題材がなかなか“きわどい”ことを鑑みて、お許しいただきたい。“愛好家”の諸氏もおられるかと思うが、こういう見方もあるのか、と、おおらかに読んで頂ければ幸いだ。 それは、私のこんな質問から始まった。 「日本について知りたいとか、すごく聞いてみたいって思うことがあるかな? ちょっと友だちに聞いてみてくれる?」 上海の大学院で国際関係を学ぶ後輩(男子)に聞いてみた。日本のジャーナリストからのかしこまった取材ではなく、同世代の日本人留学生が気軽に聞いてみたらどんな答えが返ってくるのだろう? と素朴に思い、あるとき、旧知の後輩に依頼してみたの