7月4日公示、7月21日投開票の第23回参議院議員選挙。衆参ともに自公が過半数の議席を獲得し「ねじれ」が解消されるのか、またネット選挙運動の解禁など、注目すべき点は多い。一方、従来の選挙同様、各党の掲げる公約・政策は、投票前に十分に検討しなくてはならないことは変わらないだろう。そこでシノドスでは、21日の投開票日に向けて、さまざまな専門家に、各党の公約・政策を特定のテーマに着目した論考をご寄稿いただく。本稿を参考に、改めて各党の公約・政策を検討いただければ幸いです。(シノドス編集部) 日本の出生率の現状は、「回復傾向にあるが、上昇が進むことについては悲観的で、依然として低調」であるという見方が一般的である。たしかに日本の合計出生率は極端な低出生率に悩む他の東アジア地域(台湾、韓国、シンガポール、香港)と比べれば高い水準にある。2005年には過去最低の1.26を記録したが、それ以降は上昇して