2021年11月23日のブックマーク (2件)

  • 『アナと雪の女王2』メモ(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『アナと雪の女王2』を見てきたのだが、これはどこかの媒体に長いレビューを書くかもしれないので、とりあえず気付いた点のメモだけ置いておこうかと思う。 ・秋の葉などを基調とした赤っぽい色調で、前作とは違う色合いを見せようとしている。 ・ロマン主義の絵画にすごく影響を受けている。たまにフリードリッヒみたいである。 ・私が前作について批評で指摘したようなことがすごく意識されていて驚いた。 ・エルサにガールフレンドはいない。アセクシュアルである。 ・台は終盤、回収しきれていない感がある。 ・エルサの終盤の衣装がフィギュアスケートかサーフィンのコスチュームみたいで体にピッタリ張り付いており、かなりフェティッシュ化されているように思った。氷を操る力とともにあるエルサのアイデンティティを象徴していると思われるのだが、一方でディズニーのヒロインとしては限界と言えるくらい尖った衣類なのではという気がする。ア

    『アナと雪の女王2』メモ(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
  • どうして『アナと雪の女王』のクリストフには財産がないのか〜女相続人の文芸史(注意:山ほどネタバレあり) - Commentarius Saevus

    数日前からツイッターでこんなのが話題になっている。 夏野剛×黒瀬陽平×東浩紀「男たちが語る『アナと雪の女王』——なぜクリストフは業者扱いなのか」 タイトルが明らかに釣りで、さらに登壇者がこの通りなのでずいぶんと批判が多いのだが、まあこの面子だと過去の文学的・映画的伝統をディズニーがどうふまえてるかとかは全然出てこないかもしれないと思うので(他はよくわからないがとくに三番目の論者は歴史に全然興味がないだろう)、とりあえず「クリストフに財産・身分がない」ことの背景にはどういう文芸の伝統があるのかっていう話を、「女相続人もの」の歴史を使ってちょっと分析していきたい。この「女相続人もの」というのは日の文芸だとそんなにメジャーな伝統ではないように思うのですんなり理解しにくいところがあると思うのだが、これを知っていたほうがたぶん『アナと雪の女王』のみならずいろんなアメリカのロマンティック・コメディ映

    どうして『アナと雪の女王』のクリストフには財産がないのか〜女相続人の文芸史(注意:山ほどネタバレあり) - Commentarius Saevus