命日迎え多喜二しのぶ 秋田市、大館市でイベント ※写真クリックで拡大表示します 「小林多喜二生誕の地」碑にキクを供える参加者 大館市出身のプロレタリア作家・小林多喜二の命日に当たる20日、秋田市では第45回県多喜二祭、生誕地の大館市では供養祭が行われ、出席者らは多喜二をしのび、その業績に思いをはせた。 秋田市では、県生涯学習センターを会場に第45回県多喜二祭が開かれ、シカゴ大学のノーマ・フィールド教授(日本文学)が「小林多喜二—21世紀にどう読むか」と題して講演したほか、県多喜二祭賞の授与などが行われた。 教授は、近年の格差問題やワーキングプアにとって「希望は戦争」という議論を踏まえて、多喜二の文学の現代性を強調。「(恋人の)田口タキと出会い、愛することで、彼の社会主義に血が通うようになった。多喜二が言う『世界を思う心』が頭からの社会主義なら、『女を思う心』で腹(心)からの社会主義者に