東南アジア原産の植物「アマメシバ」を原材料とする健康食品で気管支炎などの呼吸障害を負ったとして、名古屋市の母娘が製造元の「アダプトゲン製薬」(岐阜県多治見市)に賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)は13日、製薬会社側の上告を棄却する決定を出した。約7600万円の支払いを命じた2審・名古屋高裁判決(2月)が確定した。 1、2審判決は、呼吸障害と健康食品の摂取には因果関係があると認め、製造物責任法(PL法)上の賠償責任を認めていた。雑誌で特集した出版社とコメントを寄せた医学博士にも賠償請求していたが、出版社と博士が計600万円を支払うなどの内容で名古屋高裁で和解が成立している。【銭場裕司】