「このプレゼンテーションは、ジョブズがやるはずだったに違いない」―― ニューヨークの観光名所でもあるグッゲンハイム美術館で行われたアップルの教育関連イベントで、同社ワールドワイドマーケティング担当上級副社長であるフィル・シラーが壇上で話す様子をストリーミングビデオで見ながら即座にそう思った。 さらに言えば、「ジョブズがやるはずだった」というより、「ジョブズにやらせたかった」というほうがより正直な自分の気持ちだったかもしれない。2011年に発売されて世界中でベストセラーとなったジョブズの自伝の中にも書かれているように、ジョブズは教育分野においても大きな変革をもたらしたいと望んでおり、特に「価格の高すぎる学校教科書」を何とかしたいと考えていた。もちろん、「考えていた」だけではないだろう。少なくともその計画立案・実行については、実際にジョブズが存命中に関与していたであろうことは、今回のイベントに
![iTunesで教科書を買うことがなぜ「革新的」なのか (1/3)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2ac5f9050bdd32b8193bb8fa4037d6d9ca01def1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fascii.jp%2Fimg%2F2012%2F01%2F29%2F1578498%2Fl%2F8159b6a0d98fe918.jpg%3F20200122)